Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

はじめに

『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)』では、SolarisTM 9 オペレーティング環境のネームサービスとディレクトリサービス (NIS+ と FNS) を設定、構成および管理する方法について説明します。このマニュアルは、Solaris 9 9/02 System Administrator Collection - Japanese に含まれます。


注 –

NIS+ は、将来のリリースでサポートされない可能性があります。NIS+ から LDAP への移行支援ツールは、Solaris 9 オペレーティング環境で使用できます (パート V を参照)。詳細については、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。


対象読者

このマニュアルは、経験豊富なシステム管理者およびネットワーク管理者を対象としています。

このマニュアルでは、Solaris のネームサービスおよびディレクトリサービスに関連するネットワーク概念について説明します。ただし、ネットワークの基礎および Solaris オペレーティング環境の管理ツールについては説明しません。

内容の紹介

このマニュアルでは各パートで、ネームサービスおよびディレクトリサービスについて個別に説明します。

ネームサービスとディレクトリサービス : パート I

NIS+ の設定と構成 : パート II

NIS+ の管理 : パート III

FNS の設定、構成、および管理 : パート IV

ネームサービス間の移行 : パート V

NIS+ エラーメッセージ : 付録 A 「エラーメッセージ」

関連マニュアル

Sun のオンラインマニュアル

docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。URL は、http://docs.sun.com です。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

sun% grep `^#define \
  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。