nisdefaults コマンドは、名前空間内で現在有効な 7 つのデフォルトを表示します。これらのデフォルトは次のいずれかです。
オブジェクトを作成する時に -D オプション付きのコマンドを使って上書きしなければ、このマシン上でオブジェクトを作成すると自動的にデフォルト値を獲得することになります。
表 15–12 7 つの NIS+ デフォルト値と nisdefaults オプション
デフォルト |
オプション |
元データ |
説明 |
---|---|---|---|
ドメイン |
-d |
/etc/defaultdomain |
コマンドを入力したマシンのホームドメインを表示する |
グループ |
-g |
環境変数 |
このシェルが作成する次のオブジェクトに付与されるグループを表示する |
ホスト |
-h |
uname -n |
マシンのホスト名を表示する |
主体 |
-p |
gethostbyname() |
nisdefaults コマンドを入力した NIS+ 主体の完全指定ユーザー 名またはホスト名を表示する |
アクセス権 |
-r |
環境変数 |
このシェルが作成する次のオブジェクトまたはエントリに付与されるアクセス権を表示する書式: - ----rmcdr---r--- |
検索パス |
-s |
環境変数 |
検索パスの構文を表示する。これは NIS+ が情報を検索する時のドメインを示す。もし設定してあれば、環境変数 |
生存期間 |
-t |
環境変数 |
このシェルが作成する次のオブジェクトに付与される生存期間を表示する。デフォルトは 12 時間 |
全部 (簡潔) |
-a |
|
7 つのデフォルトすべてを簡潔書式で表示する |
冗長 |
-v |
|
指定した値を冗長モードで表示する |
これらのオプションを使用して、すべてのデフォルト値もしくはそのサブセットを表示できます。
master% nisdefaults Principal Name : topadmin.doc.com. Domain Name : doc.com. Host Name : rootmaster.doc.com. Group Name : salesboss Access Rights : ----rmcdr---r--- Time to live : 12:00:00:00:00 Search Path : doc.com. |
すべての値を簡潔書式で表示するには、-a オプションを付けます。
値のサブセットを表示するには、適切なオプションを使用します。その値は簡潔モードで表示されます。権限と検索パスのデフォルトを簡潔モードで表示する例を次に示します。
rootmaster% nisdefaults -rs ----rmcdr---r--- doc.com. |
値のサブセットを冗長モードで表示するには、-v フラグを使用します。