Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

デフォルトを無効にする

次の NIS+ コマンドのどれかを使えば、NIS+ オブジェクトまたはテーブルエントリを作成する時に、いつでもデフォルトのアクセス権、所有者、およびグループを無効にできます。

デフォルト値を無効にするには、コマンドによるアクセス権の指定の説明のように、コマンドの構文に -D オプションを挿入します。

デフォルトを設定する時と同様、複数の引数を 1 行のコマンド行で指定できます。なお、列とエントリの所有者とグループは常に同じであるため、これらを無効にすることはできません。

nismkdir コマンドを使用して、sales.doc.com ディレクトリを作成し、デフォルトアクセス権を無効にして所有者にだけ読み取り権を付与するには、次のように入力します。


client% nismkdir -D access=o+r sales.doc.com