nisrm コマンドは、標準の rm システムコマンドと似ています。このコマンドは、ディレクトリと空でないテーブルを除いて、名前空間からすべての NIS+ オブジェクトを削除します。nisrm コマンドを使うには、オブジェクトに対する削除権が必要です。しかし、この権利がない場合、-f オプションを使うことができます。このオプションは、アクセス権がなくても動作を強行しようと試みます。
nisgrpadm -d コマンド (NIS+ グループを削除するを参照) を使えばグループオブジェクトを削除でき、nistbladm -r または nistbladm -R (テーブルを削除するを参照) を使えばテーブルを空にできます。
ディレクトリ以外のオブジェクトは、次のコマンドで削除します。
nisrm [-if] object-name |
オプション |
種類 |
---|---|
-i |
照会。オブジェクトを削除する前に確認を要求する。指定されたオブジェクト名が完全指定されていない場合、このオプションが自動的に使われる |
-f |
強制。たとえ適切なアクセス権がない場合でも、削除の強行を試みる。nischmod コマンドを使ってアクセス権の変更を試み、再度オブジェクトの削除を試みる |
ディレクトリ以外のオブジェクトを削除するには、nisrm コマンドを使い、オブジェクト名を指定します。
nisrm object-name... |
次の例では、名前空間からグループとテーブルを削除します。
rootmaster% nisrm -i admins.doc.com. groups.org_dir.doc.com. Remove admins.doc.com.? y Remove groups.org_dir.doc.com.? y |