企業レベルの主なネームサービスが NIS+ であるときは、NIS+ ドメインまたはサブドメインごとに名前空間のコンテキストを個別に作成する必要があります。
NIS+ ドメインまたはサブドメインがすでに存在している必要があります。
NIS+ と FNS の両方で同じサーバーを使用する場合には、ドメイン (サブドメイン) のマスターサーバーで fncreate コマンドを実行する必要があります。NIS+ と FNS で異なるサーバーを使用する場合には、FNS サーバーとして機能するマシンで fncreate コマンドを実行する必要があります。異なるマシンを使用する場合には、前述の「FNS 用の NIS+ サービスの準備」の手順 4 に従って FNS サーバーを最初に準備する必要があります。
NIS+ の完全な管理権限が必要です。
たとえば、そのドメイン用の NIS+ マスターサーバーである submaster マシン上の manf.doc.com サブドメイン用にコンテキストを作成するには、次のようにします。
submaster# fncreate -t org org/manf.doc.com./ |
これで、NIS+ manf.doc.com.サブドメイン用の編成コンテキスト、サブドメインの passwd.org_dir テーブルのすべてのユーザーとサブドメインの hosts.org_dir テーブルのすべてのホストに対するコンテキストとサブコンテキストが作成されます。
NIS+ と FNS のサーバーに異なるマシンを使用するには、FNS サーバーとして使用するマシン上で前述のコマンドを実行します。NIS+ ではないサーバーを FNS サーバーとして設定する方法についての説明は、前記の「FNS 用の NIS+ サービスの準備」の手順 4 を参照してください。