Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

FNS の管理、問題解決、エラーメッセージ

FNS エラーメッセージ

FNS エラーメッセージは、FN_status_t オブジェクトにステータスコードとしてカプセル化されます。対応するステータスコードについては、FN_status_t のマニュアルページを参照してください。

エラーが発生すると、FNS コマンドは、操作が失敗した名前の残りの部分を表示します。表示されなかった名前の部分の処理は成功しています。

たとえば、ユーザーが、org//service/trading/bb に対するコンテキストの作成を試みたとします。名前 org//service/ の解決には成功しましたが、tradingorg//service/ によって名前を付けられたコンテキストで見つかりませんでした。このため trading/bb は、操作が失敗したときに残る名前の一部として表示されます。


Error in creating 'org//service/trading/bb': Name Not Found: 'trading/bb'

別の例では、ユーザーがコンテキスト org//service/dictionary/english の削除を試みましたが、名前を付けられたコンテキストが空であったので、操作を実行できませんでした。引用符 ('') の組み合わせは、与えられた完全な名前を FNS は解決できましたが、要求されたとおりに操作を完了できなかったことを示します。


Error in destroying 'org//service/dictionary/english': Context Not Empty: ''