Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

移行に使用される管理用のグループを明らかにする

移行の際に調べた管理資源に対応する名前空間の設計 (パスワード有効期限の基準、原則、および規則を確立する を参照) の一部として、NIS+ グループが作成されたことを確認してください。NIS+ 名前空間の日常的な操作に使用されるもの以外の NIS+ グループを、移行に使用することもできます。リモートの管理者の援助が至急必要な場合には、グループにこれらの管理者を追加してください。

グループのメンバーに正しい資格があり、名前空間オブジェクトがグループに正しいアクセス権を承認していることを確認してください。また、その適切なグループが、適切な名前空間オブジェクトのグループ所有者として識別されることを確認してください。

次の表は、NIS+ グループとグループアクセス権を操作するコマンドの一覧です。

表 26–15 グループ用の NIS+ コマンド

コマンド名 

説明 

nisgrpadm

グループを作成または削除し、メンバーを追加、変更、一覧表示、削除する 

niscat -o

NIS+ グループのオブジェクト属性値を表示する 

nissetup

ドメインのグループが格納されているディレクトリの基本構造を作成する 

nisls

ディレクトリの内容を一覧表示する 

NIS_GROUP

シェルで設定されている nisdefaults の値を上書きする環境変数

nischmod

オブジェクトのアクセス権を変更する 

nischown

NIS+ オブジェクトの所有者を変更する 

nischgrp

NIS+ オブジェクトのグループ所有者を変更する 

nistbladm -u

NIS+ テーブルの列へのアクセス権を変更する 

nisdefaults

現在の NIS+ のデフォルトを表示、または変更する