Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

有効期限の設定

パスワード使用権が無効になっても、その影響が現れるのは、該当ユーザーがログインをしようとするときだけです。該当ユーザーがすでにログインしていた場合には、パスワード使用権が無効になったことによる影響は現れません。ただし、rlogintelnet などログインを必要とする機能は使用できなくなり、いったんログアウトするとログインできなくなります。以上のことから、パスワード使用権に有効期限を設ける場合、毎日のワークセッション終了時には必ずログアウトするようユーザー全員に指示してください。


注 –

Solstice AdminSuite ツールを使用して有効期限の設定ができるときは、nistbladm を使用しないでください。Solstice AdminSuite ツールの方が使いやすく、設定を誤る可能性が低くなります。


nistbladm コマンドでパスワード使用権の有効期限を指定するには、以下のように入力します。


nistbladm -m `shadow=n:n:n:n:n:n6:n' [name=login],passwd.org_dir

引数の意味は、それぞれ以下のとおりです。

たとえば、ユーザー pete の有効期限を 1995 年 12 月 31 日に設定する場合は、以下のように入力します。


station1% nistbladm -m `shadow   =n:n:n:n:n:9493:n' \ 
[name=pete],passwd.org_dir 

注意 – 注意 –

空白のフィールドや、値の正しくないフィールドがあると機能しません。