Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

パスワード情報の表示

ドメイン中のユーザーのパスワード情報を表示するには、passwd コマンドを使用します。情報は、全ユーザーについて同時に表示することも、ユーザーごとに表示することもできます。

自分のパスワード情報


passwd -s

ドメインの全ユーザーの情報


passwd -s -a

個々のユーザー


passwd -s username

表示できるのは、エントリおよび列のうち読み取り権を持っているものだけです。エントリの表示形式は以下のとおりです。

表 16–4 NIS+ パスワード情報表示の形式

フィールド 

説明 

参照箇所 

username

ユーザーのログイン名 

 

status

パスワードの状態。PS は、そのアカウントにパスワードがあることを示す。LK は、そのパスワードがロックされていることを示す。NP は、そのアカウントにパスワードがないことを示す 

パスワードのロック

mm/dd/yy

パスワードが最後に変更された日付 (GMT で表す) 

 

min

パスワード作成後の変更禁止期間 (日数) 

パスワードの変更禁止期間の設定

max

パスワードの有効期間 (日数) 

パスワードの有効期間の設定参照

warn

「パスワードが間もなく無効になる」という警告が表示されるまでの日数 

警告期間の設定参照

expire

パスワードの有効期限 (日付) 

パスワード使用権の有効期限参照

inactive

ログインとログインの間隔の最大値 (日数)。ログインとログインの間隔がここで指定した日数を超えると、ログインができなくなる 

ログインの間隔の最大値の指定参照

別のドメインの passwd テーブルのエントリを表示するには、-D オプションを使用します。

ドメイン中の全ユーザー


passwd -s -a -D domainname

個々のユーザー


passwd -s -D domainname username