Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

myens

FNS では、各ユーザーがエンタープライズに関連するものと仮定されます。これは、myorgunit を保持する名前空間に対応します。

名前空間識別子 myens (および _myens) は、要求を行うユーザーが所属するエンタープライズのルートとして初期コンテキストで解決されます。たとえば、jsmith が要求を行い、jsmith の NIS+ ホームドメインが east.sales である場合、それは doc.com. のルートドメイン名を含む NIS+ 階層にあります。名前 myens/orgunit/ は、doc.com の最上部の組織単位で解決されます。


注 –

myorgunit または myself/service などのユーザーに関連する複合名を使用するときは、これらの割り当てはプロセスの実効ユーザー ID に依存するため、ユーザー ID 設定プログラムに注意してください。ユーザー ID を root に設定して、呼び出し元に代わってシステムリソースにアクセスするプログラムでは、通常は fn_ctx_handle_from_initial() を呼び出す前に seteuid(getuid()) を呼び出してください。