エンタープライズ名前空間は、フェデレートされた名前空間の原子名によって参照されます。
XFN では、先行する下線 (_) 文字を使用して、エンタープライズ名前空間の識別子が示されます。たとえば、_site となります。FNS では、下線 (_) なしの識別子の使用もサポートされます。下線なしの名前は、XFN ポリシーの範疇には入りません。site および printer のコンテキストも、XFN ポリシーの範疇には入りません。これらの名前は、表 25–25 に挙げられています。
表 25–25 エンタープライズでのエンタープライズ名前空間の識別子
名前空間 |
XFN 識別子 |
FNS 識別子 |
解釈処理 |
---|---|---|---|
組織 |
_orgunit |
orgunit または org |
組織単位をネーミングするためのコンテキスト |
サイト |
_site |
site |
サイトをネーミングするためのコンテキスト |
ホスト |
_host |
host |
ホストをネーミングするためのコンテキスト |
ユーザー |
_user |
user |
ユーザーをネーミングするのためのコンテキスト |
ファイルシステム |
_fs |
fs |
ファイルをネーミングするためのコンテキスト |
サービス |
_service |
service |
サービスをネーミングするためのコンテキスト |
プリンタ |
|
printer |
プリンタをネーミングするためのコンテキスト (サービスの名前空間に従属) |
XFN の用語では、先行する下線のある名前は、「正規」名前空間識別子です。下線のない名前は、Solaris オペレーティング環境用に「カスタマイズ」された名前空間識別子です。これらのカスタマイズされた名前空間識別子に printer を追加しても、Solaris 以外の環境では認識されません。正規の名前空間識別子は、他の環境でも常に認識され、互換性があります。
XFN 構成要素の区切り文字 (/) で、名前空間識別子を区切ります。たとえば、名前空間識別子 orgunit を組織単位名 west.sales とともに作成すると、複合名は orgunit/west.sales となります。