Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

その他の一般的なエラーメッセージ


attribute no permission

「呼び出し側が属性に対して何らかの操作をしようとしたが、アクセス権がないため実行できなかった」ということを意味します。


attribute value required

「値を指定しないで属性の作成が試みられたが、ネーミングシステムがそれを許可しなかった」ということを意味します。


authentication failure

「要求を作成した主体が、関連するネームサービスによって認証されなかったため、操作が完了しなかった」ということを意味します。NIS+ サービスを使用している場合は、(コマンド nisdefaults を使用して)「ユーザーが正しい主体として認識されているかどうか」を確認し、また「公開鍵のソースが、マシンに正しく指定されているか」を確認します (/etc/nsswitch.conf ファイルに publickey:nisplus というエントリがあるかどうかを確認する)。


bad reference

「FNS がリファレンスの内容を理解できなかった」ということを意味します。「リファレンスの内容が壊れている」、「FNS のものであるとされているリファレンスが、FNS で復号化できない」といった場合に発生します。


Cannot obtain Initial Context

インストールに問題があることを示します (初期コンテキストが取得できないを参照)。


communication failure

「FNS がネームサービスとコミュニケーションできず、操作を完了できなかった」ということを意味します。


configuration error

構成上の問題により発生するエラーです。次に例を示します。

(1) 割り当てテーブルが削除されました (FNS の問題ではありません)。

(2) ホストは NIS+ ホストディレクトリオブジェクトの中に存在しますが、ホストに対応する FNS ホストコンテキストがありません。


context not empty

「割り当てを含んでいるコンテキストを削除しようとした」ということを意味します。


continue operation using status values

「ステータスオブジェクトの中に残っている名前、名前との対応づけのできたリファレンスを使用して動作を続行する」ということを意味します。


error

「要求処理中に、ここまでにとりあげたどのエラーにも該当しない状況が発生した」ということを意味します。関連のあるネームサービスの状態をチェックし、特殊な問題が発生していないことを確認します。


illegal name

指定された名前が正しくないことを示します。


incompatible code sets

「操作中、互換性のないコードセットの文字列が使用された」、あるいは「サポートされていないコードセットが提供されている」ということを意味します。


invalid enumeration handle

「提供されている列挙ハンドルが正しくない」ということを意味します。「処理中に更新が発生した」などの理由が考えられます。


invalid syntax attributes

「指定された構文属性が正しくないために、構文を完全に決定できない」ということを意味します。


link error

指定された名前を使用して XFN リンクを作成する際に発生するエラーです。


malformed link

fn_ctx_lookup_link() の動作中に、不正なリンク参照が検出された」ということを意味します。指定された名前が、リンクされていないリファレンスに結びつけられたということです。


name in use

「指定された名前が、コンテキスト中ですでに使用されている」ということを意味します。


name not found

指定された名前が見つからないということを意味します。


no permission

アクセス制御の問題により、動作が失敗したことを意味します。「No Permission」というメッセージが表示される (FNS)を参照してください。アクセス権がないも参照してください。


no such attribute

オブジェクトが、指定の属性を持たないことを意味します。


no supported address

/usr/lib/fn ディレクトリに、(FNS の名前に結びつけられたリファレンス中にはいくつかのタイプのアドレスがあるが) どのタイプの共用ライブラリも存在しない」ということを意味します。共用ライブラリの名前は、fn_ctx_ address_type.so という形になります。 リンクは通常、「fn_ctx_address_type.so から fn_ctx_address_type.so.1 へ」という形で行われます。

たとえば、リファレンスのアドレスのタイプが onc_fn_nisplus だとすると、共用ライブラリの存在するパスは /usr/lib/fn/fn_ctx_onc_fn_nisplus.so ということになります。


not a context

「リファレンスが、正しいコンテキストに対応していない」ということを意味します。


partial result returned

操作によって得られた結果が不完全であることを意味します。


Success

(1) 要求は成功しました。このメッセージは、NIS+ のエラーコード定数 NIS_SUCCESS によって生成されます。 詳細については、nis_tables(3N) のマニュアルページを参照してください。

(2) 操作が成功しました。


syntax not supported

「サポートされていないタイプの構文が使用された」ということを意味します。


too many attribute values

「 1 つの属性に、ネーミングシステムでサポートされている範囲を超える数の値を持たせようとした」ということを意味します。


unavailable

操作に必要なネームサービスが利用できないということを意味します。


link loop limit reached

「複数の名前を結びつける際、XFN リンクが原因で完了しないループが検出された」、または「一回の操作における XFN のリンクの数が、実装で定義された上限を超えた」ということを意味します。