Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

ルートドメインでのクライアントサポート

図 26–4図 26–5 に示した Doc Inc. の 2 つのドメイン階層を例にして説明します。まず、すべてのクライアントを、ルートドメインの下のドメインに配置するかどうかを調べます。また、一部のクライアントをルートドメインに配置するかどうかを調べます。ルートドメインの目的がそのサブドメインのルートとして動作することだけかどうか、あるいはルートドメインがそれ自身のクライアントグループをサポートするかどうかを調べます。 すべてのクライアントをドメインの最下層に配置し、管理に使用するクライアントだけを中間ドメインに配置することができます。たとえば、図 26–4 でこの計画を実装すると、すべてのクライアントが big.sales.com.small.sales.com.factory.com. の各ドメインに配置され、管理されているクライアントだけが .com.sales.com. ドメインに配置されます。

また、汎用部門のクライアントを上位レベルのドメインに置くこともできます。たとえば図 26–5 では、.com.ドメインは建物によって構成されていて、設備部門のクライアントを .com. ドメインに置くことができます。しかし、ルートドメインは単純で比較的ゆとりのある状態に維持しておく必要があるため、この配置はお勧めできません。