Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

セキュリティ

NIS+ のセキュリティ機能は、名前空間の情報と名前空間そのものの構造を不正なアクセスから保護します。NIS+ のセキュリティ機能は、「認証」と「承認」という 2 つの手段によって行われます。認証とは、NIS+ サーバーが、特定の要求を送信した NIS+ の「主体」(クライアントユーザーまたはクライアントマシン) を識別する処理を指します。承認とは、サーバーが、その主体 (クライアントマシンまたはクライアントユーザー) に許可されたアクセス権を識別する処理を指します。

つまり、最高レベルの NIS+ セキュリティ機能がサイトに導入されている場合、名前空間内の情報にアクセスするには認証された NIS+ クライアントでなければならず、その情報にアクセスするための適切なアクセス権を持っていなければなりません。さらに、名前空間へのアクセス要求は、NIS+ のクライアントライブラリルーチンか NIS+ の管理コマンドによって行われた場合にだけ有効になります。また、NIS+ のテーブルと構造を直接編集することはできません。