この節では、.forward ファイルの管理に関する複数の手順を説明します。これらファイルはユーザーが編集できるので、ファイルが問題の原因になる場合があります。詳細は、第 26 章「メールサービス (リファレンス)」 の 「.forward ファイル」 を参照してください。
この手順は、自動転送を禁止し、特定のホストの .forward ファイルを無効にします。
スーパーユーザーになるか、それと同等の役割になります。
役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。
/usr/lib/mail/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。
# cd /usr/lib/mail/domain # cp solaris-generic.m4 mydomain.m4 |
mydomain |
選択するファイル名を指定 |
define(`confFORWARD_PATH',`')dnl |
m4 ファイルに confFORWARD_PATH の値がすでに存在する場合は、NULL 値で置き換えられます。
新しい構成ファイルを構築してインストールします。
この手順の詳細については、「新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法」を参照してください。
たとえば、すべての .forward ファイルを共通ディレクトリに入れる場合は、次の手順に従います。
スーパーユーザーになるか、それと同等の役割になります。
役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。
/usr/lib/mail/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。
# cd /usr/lib/mail/domain # cp solaris-generic.m4 mydomain.m4 |
mydomain |
選択するファイル名を指定 |
次の行を作成したファイルに追加します。
define(`confFORWARD_PATH',`$z/.forward:/var/forward/$u')dnl |
m4 ファイルに confFORWARD_PATH の値がすでに存在する場合は、新しい値で置き換えられます。
新しい構成ファイルを構築してインストールします。
この手順の詳細については、「新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法」を参照してください。
このファイルは標準のリリースには含まれていないので、プログラムまたはファイルにメールを転送するためにユーザーが .forward ファイルを使用できるようにする場合には、追加する必要があります。grep を使用して、パスワードファイルにリストされたすべてのシェルを特定し、ファイルを手動で作成することができます。これにより、シェルをファイルに入力できます。しかし、ダウンロード可能なスクリプトを使用する次の手順の方がより簡単です。
スクリプトをダウンロードします。
スーパーユーザーになるか、それと同等の役割になります。
役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。
シェルのリストを作成するために、gen-etc-shells を実行します。
# ./gen-etc-shells.sh> /tmp/shells |
このスクリプトでは、getent コマンドを使用して、/etc/nsswitch.conf 内にリストされたパスワードファイルソースに組み込まれたシェルの名前を収集します。
/tmp/shells 内のシェルのリストを調べて編集します。
選択したエディタを使用し、組み込まないシェルを削除します。
ファイルを /etc/shells に移動します。
# mv /tmp/shells /etc/shells |