Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

メールホスト

メールホスト」は、ネットワークのメインのメールマシンに指定するマシンです。メールホストはサイトにおいて、他のシステムでは配信できないメールを転送するためのマシンになります。hosts データベースにシステムをメールホストとして指定するには、ローカルの /etc/hosts ファイルか、ネームサービスのホストファイルで、IP アドレスの右に mailhost を追加します。メールホストシステムでは、main.cf ファイルもメール構成ファイルとして使用する必要があります。作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」「メールホストを設定する方法」 を参照してください。

メールホストとして適切なのは、ローカルエリアネットワーク上のシステムで、電話回線に PPP または UUCP リンクを設定するためのモデムがあるものです。もう 1 つの候補は、ネットワークからグローバルなインターネットネットワークへのルーターとして構成されたシステムです。詳細は、第 29 章「Solaris PPP 4.0 (概要)」第 38 章「UUCP (概要)」、およびSolaris のシステム管理 (IP サービス)』の「ルーターの構成」を参照してください。ローカルネットワークのどのシステムにもモデムがない場合は、その中の 1 つをメールホストに指定します。

サイトの中には、タイムシェアリング構成でネットワークに接続されていないスタンドアロンのマシンを使用するものがあります。つまり、スタンドアロンのマシンが、シリアルポートに接続された端末として機能する場合です。このような構成では、スタンドアロンのシステムを 1 つのシステムネットワークのメールホストに指定することで、電子メールを設定できます。第 24 章「メールサービス (概要)」「ハードウェアコンポーネントの概要」に、典型的な電子メール構成を示す図があります。