構成ファイルは、sendmail がその機能を実行する方法を制御します。構成ファイルにより、配信エージェント、アドレスの変換の規則、およびメールヘッダーのフォーマットが選択されます。
sendmail プログラムは、/etc/mail/sendmail.cf ファイルの情報を使用して、その機能を実行します。各システムには、/etc/mail ディレクトリにインストールされたデフォルトの sendmail.cf ファイルがあります。メールサーバーまたはメールクライアントのためにデフォルト構成ファイルを編集または変更する必要はありません。カスタマイズされた構成ファイルを必要とするシステムは、メールホストとメールゲートウェイだけです。
Solaris オペレーティング環境には、以下に示すように、/etc/mail ディレクトリに 3 つのデフォルト構成ファイルがあります。
メールホストまたはメールゲートウェイとして使用する 1 つのシステム (または複数のシステム) を指定するための main.cf という名前の構成ファイル
デーモンモードの代わりにメール送信プログラムモードで sendmail を実行するために使用する submit.cf という名前の構成ファイル詳細は、「新しい構成ファイル submit.cf」 を参照してください。
システムで使用する構成ファイルは、メールサービスのシステムの役割によって異なります。
メールホストやメールゲートウェイを設定するには、main.cf ファイルをコピーし、それを /etc/mail ディレクトリで sendmail.cf と名称変更します。次に、 sendmail の構成ファイルを再構成して、メールリレープログラムを設定して、メール設定に必要なホストパラメータをリレーします。 作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」 の 「メールサービスの設定 (作業マップ)」 または 「sendmail.cf 構成ファイルの構築 (手順) 」 を参照してください。
次に、サイトの要求に応じて変更が可能な構成パラメータをいくつか説明します。
以下の情報を指定する時間値
読み取りのタイムアウト。「Timeout オプションの変更点」を参照してください。
メッセージが送信者に返送されるまで、配信されずにキューに置かれる時間。「キューの新しい機能」 を参照してください。作業マップについては、「キューディレクトリの管理 (作業マップ)」 を参照してください。
メール配信の速度を指定する配信 (delivery) モード
長いメッセージ、多くの受信者へのメッセージ、および長時間ダウンしているサイトへのメッセージを配信しないことにより、ビジー期間中の効率を高めるためのロード制限