Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

PPP オプションを定義する場所

Solaris PPP 4.0 は柔軟に構成できます。PPP オプションを次の場所で定義できます。

次の表に、PPP 構成ファイルとコマンドをリストします。

表 36-1 PPP 構成ファイルとコマンドの概要

ファイルまたはコマンド  

定義 

参照先 

/etc/ppp/options

たとえば、マシンがピアにピア自身の認証を要求するかどうかなど、システム上のすべての PPP リンクにデフォルトで適用される特性を含むファイル。このファイルがない場合、スーパーユーザー以外のユーザーは PPP の使用を禁止される 

/etc/ppp/options 構成ファイル」

/etc/ppp/options.ttyname

シリアルポート ttyname 上のすべての通信の特性を記述するファイル

/etc/ppp/options.ttyname 構成ファイル」

/etc/ppp/peers

通常、ダイアルアウトマシンが接続するピアに関する情報を含むディレクトリ。このディレクトリ内のファイルは、pppd コマンドの call オプションで使用される

「ダイアルインサーバーと通信するための情報の指定」

/etc/ppp/peers/peer-name

リモートピア peer-name の特性、たとえば、ピアの電話番号やピアとの接続をネゴシエートするための chat スクリプトなどを含むファイル

/etc/ppp/peers/peer-name ファイル」

/etc/ppp/pap-secrets

パスワード認証プロトコル (PAP) の認証に必要なセキュリティ資格を含むファイル 

/etc/ppp/pap-secrets ファイル」

/etc/ppp/chap-secrets

チャレンジハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) の認証に必要なセキュリティ資格を含むファイル  

/etc/ppp/chap-secrets ファイル」

~/.ppprc

PPP ユーザーのホームディレクトリ内のファイル。ダイアルインサーバーでもっともよく使用される。このファイルには、各ユーザーの構成に関する特定の情報が含まれる 

「ユーザー独自のオプションの設定」

pppd options

PPP リンクの開始および PPP リンクの特性の説明のためのコマンドとオプション 

「PPP オプションの処理方法」

pppd コマンドで使用できる PPP ファイルおよびすべてのオプションの説明については、pppd(1M) のマニュアルページを参照してください。すべての PPP 構成ファイルのサンプルテンプレートは、/etc/ppp にあります。