第 31 章「ダイアルアップ PPP リンクの設定 (手順)」 で紹介する作業では、従業員が週に 2、3 日自宅で作業することを許している小さい企業の要件を実施します。一部の従業員は、ホームマシンに Solaris オペレーティング環境が必要になります。また、社内イントラネット上にある作業マシンにリモートログインすることも必要になります。
作業では、次の機能を持つ基本的なダイアルアップリンクを設定します。
ダイアルアウトマシンが、社内イントラネットを呼び出す従業員の自宅に存在する
ダイアルインサーバーは、従業員からの着呼を受信するように構成された社内イントラネット上のマシンである
UNIX スタイルのログインを使用して、ダイアルアウトマシンを認証する。Solaris PPP 4.0 の強力な認証方法は、この会社のセキュリティポリシーには必要ない
次の図は、第 31 章「ダイアルアップ PPP リンクの設定 (手順)」で設定されているリンクを示します。
この図では、リモートホストが電話回線上のモデルを介して Big Company 社のイントラネットにダイアルアウトしています。もう一台のホストが Big Company 社にダイアルアウトするように構成されていますが、現在アクティブではありません。Big Company 社のダイアルインサーバーに接続されているモデムによって、リモートユーザーからの呼び出しに 1 つずつ応答しています。PPP 接続はピア間で確立しています。ダイアルアウトマシンは、イントラネット上のホストマシンにリモートログインできます。