インストールサーバーには、ネットワーク上でシステムをインストールするために必要なインストールイメージが含まれます。Solaris ソフトウェアをネットワークからインストールするためには、インストールサーバーを作成する必要があります。ブートサーバーは必ずしも設定する必要はありません。
DHCP を使用してインストールパラメータを設定している場合、あるいは、インストールサーバーとクライアントが同じサブネット上にある場合、ブートサーバーは必要ありません。
インストールサーバーとクライアントが同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、サブネットごとに異なるブートサーバーを作成する必要があります。インストールサーバーはサブネットごとに作成できます。インストールサーバーにはより多くのディスク容量が必要です。
Solaris DVD メディアを使用して Solaris 2.6 または 7 オペレーティング環境の稼働するシステム上でインストールサーバーを設定する場合、最初に次のパッチのいずれかを適用する必要があります。
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (SPARC 版) — Patch ID 107618-03
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (Intel 版) — Patch ID 107619-03
Solaris 7 オペレーティング環境 (SPARC 版) — Patch ID 107259-03
Solaris 7 オペレーティング環境 (Intel 版) — Patch ID 107260-03
SPARC: Solaris 2.3 以前にリリースされた SunOS バージョンを使用するシステムは使用できません。
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください
インストールサーバーとして使用する SPARC システムでスーパーユーザーになります。
このシステムには DVD-ROM ドライブが必要です。さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用する場合、システムはすでに NIS、NIS+、DNS、または LDAP のいずれかのサービスに登録されている必要があります。 ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
SPARC システムのドライブに Solaris 9 DVD を挿入します。
DVD イメージをコピーするディレクトリを作成します。
# mkdir -p install_dir_path |
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
SPARC DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools |
IA DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools |
ドライブ内の DVD イメージをインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
setup_install_server コマンドは、Solaris 9 ソフトウェアディスクイメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを調べます。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
他のシステムがインストールサーバーをマウントできるように設定する必要があるかどうかを判断します。
インストールサーバーとクライアント (インストールしているシステム) が同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合、ブートサーバーを作成する必要はありません。手順 7 に進みます。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、以下の手順を実行してください。
インストールサーバーのイメージへのパスが適切に共有されていることを確認します。
# share | grep install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージがコピーされているインストールイメージへのパスを指定します。 |
インストールサーバーのディレクトリへのパスが表示される場合、かつ、anon=0 がオプションに表示される場合、手順 7 に進みます。
インストールサーバーのディレクトリのパスが表示されないか、オプション内に anon=0 と示されない場合は、次の作業へ進みます。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加し、ブートサーバーからインストールサーバーが利用できるように設定します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" install_dir_path |
インストールサーバーのディレクトリパスが正しく共有されているか確認します。
# ps -ef | grep nfsd |
nfsd デーモンが稼動していない場合は、このデーモンを起動してください。
# /etc/init.d/nfs.server start |
nfsd デーモンがすでに稼動している場合は、インストールサーバーを共有してください。
# shareall |
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris 9 DVD を取り出します。
setup_install_server によって作成されたネットインストールイメージ上のミニルート (/install_dir_path/Solaris_9/Tools/Boot ) にあるファイルにパッチを適用するか決定します。ブートイメージに問題がある場合は、ファイルにパッチを適用する必要があります。
パッチを適用しない場合は、このまま継続します。
適用する場合は、patchadd -C コマンドを使用して、ミニルートにあるファイルにパッチを適用します。
patchadd -C を使用する前には必ず、パッチの Readme を読むか、ご購入先におたずねください。
ブートサーバーを作成する必要があるかどうかを判断します。
DHCP を使用しているか、あるいはインストール対象のシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するへ進みます。
DHCP を使用しておらず、インストールサーバーとクライアントが別のサブネットに存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要があります。DVD イメージを用いたサブネット上でのブートサーバーの作成へ進みます。
次に、Solaris 9 DVD をインストールサーバーの /export/home/s9dvdsparc ディレクトリにコピーして、インストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdsparc # cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdsparc |
別のブートサーバーが必要な場合、次の手順を追加します。
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdsparc |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
次に、インストールサーバーの /export/home/s9dvdia ディレクトリに Solaris 9 DVD をコピーしてインストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdia # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdia |
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdia |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください
インストールサーバーとして使用する IA システムでスーパーユーザーになります。
このシステムには DVD-ROM ドライブが必要です。さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用する場合、システムのネームサービスは、NIS、NIS+、DNS、LDAP のいずれかでなければなりません。ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
システムのドライブに Solaris 9 DVD を挿入します。
ブートイメージをコピーするディレクトリを作成します。
# mkdir -p install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
IA DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_9/Tools |
SPARC DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools |
setup_install_server コマンドを使用して、ドライブ内のディスクをインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
setup_install_server コマンドは、Solaris 9 ソフトウェアディスクイメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを調べます。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
他のシステムがインストールサーバーをマウントできるように設定する必要があるかどうかを判断します。
インストールサーバーとクライアント (インストールしているシステム) が同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合、ブートサーバーを作成する必要はありません。手順 7 に進みます。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、以下の手順を実行してください。
インストールサーバーのイメージへのパスが適切に共有されていることを確認します。
# share | grep install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージがコピーされているインストールイメージへのパスを指定します。 |
インストールサーバーのディレクトリへのパスが表示される場合、かつ、anon=0 がオプションに表示される場合、手順 7 に進みます。
インストールサーバーのディレクトリのパスが表示されないか、オプション内に anon=0 と示されない場合は、次の作業へ進みます。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加し、ブートサーバーからインストールサーバーが利用できるように設定します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" install_dir_path |
インストールサーバーのディレクトリパスが正しく共有されているか確認します。
# ps -ef | grep nfsd |
nfsd デーモンが稼動していない場合は、このデーモンを起動してください。
# /etc/init.d/nfs.server start |
nfsd がすでに稼動している場合は、インストールサーバーを共有してください。
# shareall |
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris 9 DVD を取り出します。
setup_install_server によって作成されたネットインストールイメージ上のミニルート (Solaris_9/Tools/Boot) にあるファイルにパッチを適用するか決定します。
パッチを適用しない場合は、このまま継続します。
適用する場合は、patchadd -C コマンドを使用して、ミニルートにあるファイルにパッチを適用します。
インストールサーバーとクライアント (インストールしているシステム) が同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合、ブートサーバーを作成する必要はありません。DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するを参照してください。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、ブートサーバーを作成する必要があります。ブートサーバーの作成方法については、DVD イメージを用いたサブネット上でのブートサーバーの作成を参照してください。
次に、インストールサーバーの /export/home/s9dvdia ディレクトリに Solaris 9 DVD (Intel 版) をコピーして IA インストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdia # cd /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdia |
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdia |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
次に、インストールサーバーの /export/home/s9dvdsparc ディレクトリに Solaris 9 DVD (SPARC 版) をコピーして IA インストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdscparc # cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdsparc |
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdsparc |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
SPARC: Solaris 2.3 以前にリリースされた SunOS バージョンを使用するシステムは使用できません。
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください
インストールサーバーとして使用する SPARC システムでスーパーユーザーになります。
このシステムには DVD-ROM ドライブが必要です。さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用する場合、システムはすでに NIS、NIS+、DNS、または LDAP のいずれかのサービスに登録されている必要があります。 ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
SPARC システムのドライブに Solaris 9 DVD を挿入します。
DVD イメージをコピーするディレクトリを作成します。
# mkdir -p install_dir_path |
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
SPARC DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools |
IA DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools |
ドライブ内の DVD イメージをインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
setup_install_server コマンドは、Solaris 9 ソフトウェアディスクイメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを調べます。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
他のシステムがインストールサーバーをマウントできるように設定する必要があるかどうかを判断します。
インストールサーバーとクライアント (インストールしているシステム) が同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合、ブートサーバーを作成する必要はありません。手順 7 に進みます。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、以下の手順を実行してください。
インストールサーバーのイメージへのパスが適切に共有されていることを確認します。
# share | grep install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージがコピーされているインストールイメージへのパスを指定します。 |
インストールサーバーのディレクトリへのパスが表示される場合、かつ、anon=0 がオプションに表示される場合、手順 7 に進みます。
インストールサーバーのディレクトリのパスが表示されないか、オプション内に anon=0 と示されない場合は、次の作業へ進みます。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加し、ブートサーバーからインストールサーバーが利用できるように設定します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" install_dir_path |
インストールサーバーのディレクトリパスが正しく共有されているか確認します。
# ps -ef | grep nfsd |
nfsd デーモンが稼動していない場合は、このデーモンを起動してください。
# /etc/init.d/nfs.server start |
nfsd デーモンがすでに稼動している場合は、インストールサーバーを共有してください。
# shareall |
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris 9 DVD を取り出します。
setup_install_server によって作成されたネットインストールイメージ上のミニルート (/install_dir_path/Solaris_9/Tools/Boot ) にあるファイルにパッチを適用するか決定します。ブートイメージに問題がある場合は、ファイルにパッチを適用する必要があります。
パッチを適用しない場合は、このまま継続します。
適用する場合は、patchadd -C コマンドを使用して、ミニルートにあるファイルにパッチを適用します。
patchadd -C を使用する前には必ず、パッチの Readme を読むか、ご購入先におたずねください。
ブートサーバーを作成する必要があるかどうかを判断します。
DHCP を使用しているか、あるいはインストール対象のシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するへ進みます。
DHCP を使用しておらず、インストールサーバーとクライアントが別のサブネットに存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要があります。DVD イメージを用いたサブネット上でのブートサーバーの作成へ進みます。
次に、Solaris 9 DVD をインストールサーバーの /export/home/s9dvdsparc ディレクトリにコピーして、インストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdsparc # cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdsparc |
別のブートサーバーが必要な場合、次の手順を追加します。
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdsparc |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
次に、インストールサーバーの /export/home/s9dvdia ディレクトリに Solaris 9 DVD をコピーしてインストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdia # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdia |
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdia |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください
インストールサーバーとして使用する IA システムでスーパーユーザーになります。
このシステムには DVD-ROM ドライブが必要です。さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用する場合、システムのネームサービスは、NIS、NIS+、DNS、LDAP のいずれかでなければなりません。ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
システムのドライブに Solaris 9 DVD を挿入します。
ブートイメージをコピーするディレクトリを作成します。
# mkdir -p install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
IA DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_9/Tools |
SPARC DVD メディアの場合、次のように入力します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools |
setup_install_server コマンドを使用して、ドライブ内のディスクをインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
setup_install_server コマンドは、Solaris 9 ソフトウェアディスクイメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを調べます。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
他のシステムがインストールサーバーをマウントできるように設定する必要があるかどうかを判断します。
インストールサーバーとクライアント (インストールしているシステム) が同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合、ブートサーバーを作成する必要はありません。手順 7 に進みます。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、以下の手順を実行してください。
インストールサーバーのイメージへのパスが適切に共有されていることを確認します。
# share | grep install_dir_path |
install_dir_path |
DVD イメージがコピーされているインストールイメージへのパスを指定します。 |
インストールサーバーのディレクトリへのパスが表示される場合、かつ、anon=0 がオプションに表示される場合、手順 7 に進みます。
インストールサーバーのディレクトリのパスが表示されないか、オプション内に anon=0 と示されない場合は、次の作業へ進みます。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加し、ブートサーバーからインストールサーバーが利用できるように設定します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" install_dir_path |
インストールサーバーのディレクトリパスが正しく共有されているか確認します。
# ps -ef | grep nfsd |
nfsd デーモンが稼動していない場合は、このデーモンを起動してください。
# /etc/init.d/nfs.server start |
nfsd がすでに稼動している場合は、インストールサーバーを共有してください。
# shareall |
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris 9 DVD を取り出します。
setup_install_server によって作成されたネットインストールイメージ上のミニルート (Solaris_9/Tools/Boot) にあるファイルにパッチを適用するか決定します。
パッチを適用しない場合は、このまま継続します。
適用する場合は、patchadd -C コマンドを使用して、ミニルートにあるファイルにパッチを適用します。
インストールサーバーとクライアント (インストールしているシステム) が同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合、ブートサーバーを作成する必要はありません。DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するを参照してください。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、ブートサーバーを作成する必要があります。ブートサーバーの作成方法については、DVD イメージを用いたサブネット上でのブートサーバーの作成を参照してください。
次に、インストールサーバーの /export/home/s9dvdia ディレクトリに Solaris 9 DVD (Intel 版) をコピーして IA インストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdia # cd /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdia |
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdia |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |
次に、インストールサーバーの /export/home/s9dvdsparc ディレクトリに Solaris 9 DVD (SPARC 版) をコピーして IA インストールサーバーを作成する方法を示します。
# mkdir -p /export/home/s9dvdscparc # cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9dvdsparc |
次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" /export/home/s9dvdsparc |
nfsd デーモンが稼働しているかどうかを確認します。nfsd デーモンが稼働していない場合、このデーモンを起動して共有します。
# ps -ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start # shareall # cd / |