DVD-ROM または CD-ROM ドライブが直接接続されていないシステムまたはドメインサーバーに Solaris オペレーティング環境をインストールしたい場合は、ほかのシステムに接続されたドライブを使用することができます。この場合、両方のシステムが同じサブネット上に接続されている必要があります。インストール手順は次のとおりです。
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください
この手順では、DVD-ROM または CD-ROM が接続されているリモートシステムをリモートシステムと呼びます。 そして、インストールするクライアントをクライアントシステムと呼びます。
Solaris オペレーティング環境が動作し、かつ DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムを特定します。
DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブが存在するリモートシステムで、ドライブに Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD (SPARC 版) を挿入します。
ボリュームマネージャによってディスクがマウントされます。
リモートシステムで、add_install_client コマンドが含まれている DVD または CD のディレクトリに移ります。
DVD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools |
CD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# cd /cdrom/cdrom0/s0 |
リモートシステムで、クライアントとしてインストールしたいシステムを追加します。
DVD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# ./add_install_client \ client_system_name arch |
CD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# ./add_install_client -s remote_system_name: \ /cdrom/cdrom0/s0 client_system_name arch |
remote_system_name |
DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムの名前 |
client_system_name |
インストールしたいマシンの名前 |
arch |
インストールしたいマシンのプラットフォームグループ (例: sun4u)インストールしたいシステム上で、uname -m コマンドを実行するとプラットフォームグループが表示されます。 |
インストールしたいクライアントシステムをブートします。
client system: ok boot net |
Solaris Web Start インストールが始まります。
必要なら、説明に従ってシステム構成情報を入力します。
DVD メディアを使用している場合は、画面の説明に従ってインストールを完了します。ここで作業は終了です。
CD メディアを使用している場合は、マシンがリブートされ、Solaris インストールプログラムが始まります。「ようこそ (Welcome)」画面が表示された後、「ネットワーク接続性」画面で「ネットワークに接続 (Network File System)」を選択します。設定を続けると、「媒体の指定 (Specify Media)」画面が表示されます。手順 7 へ進みます。
「媒体の指定 (Specify Media)」画面で、「次へ (Next)」をクリックします。
「ネットワークファイルシステムのパスの指定 (Specify Network Filesystem Path)」画面が表示され、テキストフィールドにインストールパスが示されます。
client_system_ip_address:/cdrom/cdrom0/s0
DVD または CD がマウントされているリモートシステムで、ディレクトリを / (root) に変更します。
remote system# cd / |
リモートシステムで、共有されているスライスへのパスがあるかチェックします。
remote system# share |
リモートシステムで、手順 9 で見つかったパスを使って Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD の共有を解除します。パスが 2 つのスライスを指している場合は、両方のスライスを unshare します。
remote system# unshare absolute_path |
absolute_path |
share コマンドで表示される絶対パスです。 |
この例では、スライス 0 と 1 の共有が解除されます。
remote system# unshare /cdrom/cdrom0/s0 remote system# unshare /cdrom/cdrom0/s1 |
Solaris 9 INSTALLATION CD を取り出します。
remote system# eject cdrom |
リモートシステムの CD-ROM ドライブに Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD を挿入します。
リモートシステムで、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD をエクスポートします。
remote system# share -F nfs -o ro,anon=0 /cdrom/cdrom0/s0 |
インストールするクライアントシステムで、「次へ (Next)」をクリックして Solaris のインストールを継続します。
Solaris Web Start が Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から 手順 14 までを行い、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD の共有解除と Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD のエクスポートとインストールを行います。
Solaris Web Start が Solaris 9 LANGUAGES CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から 手順 14 までを行い、Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD の共有解除と Solaris 9 LANGUAGES CD のエクスポートとインストールを行います。
Solaris 9 LANGUAGES CD をエクスポートすると、CD-ROM がマウントされているシステム上にインストール画面が表示されます。Solaris 9 LANGUAGES CD をインストールする間は、このインストール画面は無視してください。Solaris 9 LANGUAGES CD のインストールが終了した後で、このインストール画面を閉じてください。
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください
この手順では、DVD-ROM または CD-ROM が接続されているリモートシステムをリモートシステムと呼びます。 そして、インストールするクライアントをクライアントシステムと呼びます。
Solaris オペレーティング環境が動作し、かつ DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムを特定します。
DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブが存在するリモートシステムで、ドライブに Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD (SPARC 版) を挿入します。
ボリュームマネージャによってディスクがマウントされます。
リモートシステムで、add_install_client コマンドが含まれている DVD または CD のディレクトリに移ります。
DVD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools |
CD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# cd /cdrom/cdrom0/s0 |
リモートシステムで、クライアントとしてインストールしたいシステムを追加します。
DVD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# ./add_install_client \ client_system_name arch |
CD メディアの場合は、次のように入力します。
remote system# ./add_install_client -s remote_system_name: \ /cdrom/cdrom0/s0 client_system_name arch |
remote_system_name |
DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムの名前 |
client_system_name |
インストールしたいマシンの名前 |
arch |
インストールしたいマシンのプラットフォームグループ (例: sun4u)インストールしたいシステム上で、uname -m コマンドを実行するとプラットフォームグループが表示されます。 |
インストールしたいクライアントシステムをブートします。
client system: ok boot net |
Solaris Web Start インストールが始まります。
必要なら、説明に従ってシステム構成情報を入力します。
DVD メディアを使用している場合は、画面の説明に従ってインストールを完了します。ここで作業は終了です。
CD メディアを使用している場合は、マシンがリブートされ、Solaris インストールプログラムが始まります。「ようこそ (Welcome)」画面が表示された後、「ネットワーク接続性」画面で「ネットワークに接続 (Network File System)」を選択します。設定を続けると、「媒体の指定 (Specify Media)」画面が表示されます。手順 7 へ進みます。
「媒体の指定 (Specify Media)」画面で、「次へ (Next)」をクリックします。
「ネットワークファイルシステムのパスの指定 (Specify Network Filesystem Path)」画面が表示され、テキストフィールドにインストールパスが示されます。
client_system_ip_address:/cdrom/cdrom0/s0
DVD または CD がマウントされているリモートシステムで、ディレクトリを / (root) に変更します。
remote system# cd / |
リモートシステムで、共有されているスライスへのパスがあるかチェックします。
remote system# share |
リモートシステムで、手順 9 で見つかったパスを使って Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD の共有を解除します。パスが 2 つのスライスを指している場合は、両方のスライスを unshare します。
remote system# unshare absolute_path |
absolute_path |
share コマンドで表示される絶対パスです。 |
この例では、スライス 0 と 1 の共有が解除されます。
remote system# unshare /cdrom/cdrom0/s0 remote system# unshare /cdrom/cdrom0/s1 |
Solaris 9 INSTALLATION CD を取り出します。
remote system# eject cdrom |
リモートシステムの CD-ROM ドライブに Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD を挿入します。
リモートシステムで、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD をエクスポートします。
remote system# share -F nfs -o ro,anon=0 /cdrom/cdrom0/s0 |
インストールするクライアントシステムで、「次へ (Next)」をクリックして Solaris のインストールを継続します。
Solaris Web Start が Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から 手順 14 までを行い、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD の共有解除と Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD のエクスポートとインストールを行います。
Solaris Web Start が Solaris 9 LANGUAGES CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から 手順 14 までを行い、Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD の共有解除と Solaris 9 LANGUAGES CD のエクスポートとインストールを行います。
Solaris 9 LANGUAGES CD をエクスポートすると、CD-ROM がマウントされているシステム上にインストール画面が表示されます。Solaris 9 LANGUAGES CD をインストールする間は、このインストール画面は無視してください。Solaris 9 LANGUAGES CD のインストールが終了した後で、このインストール画面を閉じてください。