Solaris 9 インストールガイド

SPARC: プロファイルフロッピーディスクを作成する方法


注 –

この手順では、システムがボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにフロッピーディスク、CD、および DVD を管理する方法の詳細は、Solaris 9 System Administrator Collection に含まれている『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照してください。


  1. フロッピーディスクドライブを持つ SPARC システムに、スーパーユーザーとしてログインします。

  2. 空のフロッピーディスクまたは上書き可能なディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。

  3. フロッピーディスクをマウントします。


    # volcheck
    
  4. フロッピーディスクに UNIX ファイルシステム (UFS) が含まれているかどうかを確認します。

    システム上のファイル /etc/mnttab の内容を調べ、次のようなエントリがないか確認します。


    /vol/dev/diskette0/scrap  /floppy/scrap  ufs  suid,rw,largefiles,dev=1740008  927147040
    • このようなエントリが存在する場合は、手順 7 へ進みます。

    • エントリが存在しない場合は、次の手順へ進みます。

  5. フロッピーディスクをフォーマットします。


    注意 – 注意 –

    この手順によって、フロッピーディスク上のすべてのデータは上書きされます。



    # fdformat -U
    
  6. フロッピーディスクに UFS ファイルシステムを作成します。


    # newfs /vol/dev/aliases/floppy0
    
  7. サンプルのカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリにコピーするかどうかを決定します。

    • コピーしない場合は、手順 10 へ進みます。

    • コピーする場合は、次の表を利用して次に行う作業を決定します。

    例のコピー元 

    手順 

    Solaris 9 DVD (SPARC 版) または Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC 版)  

    サーバーの CD-ROM ドライブに Solaris 9 DVD (SPARC 版) または Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC 版) を挿入します。 

    ボリュームマネージャが自動的に CD をマウントします。 

    ローカルディスク上の Solaris 9 SPARC Platform Edition ソフトウェアの Solaris 9 DVD (SPARC 版) または Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC 版) イメージ

    Solaris 9 DVD (SPARC 版) または Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC 版) イメージの場所にディレクトリを移動させます。コマンド例を示します。 


    cd /export/install
    

  8. サンプルのカスタム JumpStart ファイルを、プロファイルフロッピーディスクのルートディレクトリ (JumpStart ディレクトリ) にコピーします。


    # cp -r media_path/Solaris_9/Misc/jumpstart_sample/* jumpstart_dir_path
    

    media_path

    ディスク上の CD、DVD、またはイメージのパス。 

    jumpstart_dir_path

    カスタム JumpStart のサンプルファイルを置くプロファイルフロッピーディスクのパス。 


    注 –

    すべてのカスタム JumpStart インストールファイルは、フロッピーディスクのルートディレクトリに置かれている必要があります。


    たとえば、次のコマンドは、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD の jumpstart_sample の内容を、プロファイルフロッピーディスク scrap のルート (/) ディレクトリにコピーします。


    cp -r /cdrom/sol_9_sparc/s0/Solaris_9/Misc/jumpstart_sample/* /floppy/scrap
    
  9. プロファイルフロッピーディスク上の JumpStart ファイルの例を更新して、サイトの環境内で動作するようにします。

  10. JumpStart ディレクトリの所有者が root で、そのアクセス権が 755 に設定されていることを確認します。

  11. フロッピーディスクを取り出します。


    # eject floppy
    

    これで、プロファイルフロッピーディスクの作成が完了しました。rules ファイルを更新して、プロファイルフロッピーディスクにプロファイルを作成して、カスタム JumpStart インストールを実行できます。処理を続けるには、rules ファイルの作成へ進んでください。