実行中の Veritas VxVM で Solaris Live Upgrade を用いてアップグレードを行う場合、以下の手順でアップグレードを行わないと、リブート時にシステムパニックが発生します。この問題は、パッケージが Solaris の最新のパッケージガイドラインに従っていない場合に発生します。
非アクティブブート環境を作成します。新しいブート環境の作成 を参照してください。
非アクティブブート環境をアップグレードする前に、非アクティブブート環境上の既存の Veritas ソフトウェアを無効にする必要があります。
非アクティブブート環境をマウントします。
# lumount inactive_boot_environment_name mount_point |
次に例を示します。
# lumount solaris8 /.alt.12345 |
次の例のように、vfstab 上に存在するディレクトリに移動します。
# cd /.alt.12345/etc |
次の例のように、非アクティブブート環境の vfstab ファイルをコピーします。
# cp vfstab vfstab.501 |
次の例のように、vfstab 内のすべての Veritas ファイルシステムエントリをコメントにします。
# sed vfstab.novxfs> vfstab < '/vx\/dsk/s/^/#/g' |
各行の最初の文字が # に変わり、その行がコメント行になります。このコメント行は、System ファイルのコメント行とは異なります。
次の例のように、変更した vfstab ファイルをコピーします。
# cp vfstab.novxfs vfstab |
次の例のように、非アクティブブート環境のシステムファイルがあるディレクトリに移動します。
# cd /.alt.12345/etc |
次の例のように、非アクティブブート環境のシステムファイルをコピーします。
# cp system system.501 |
drv/vx を含むすべての forceload: エントリをコメントアウトします。
# sed '/forceload: system.novxfs> system < drv\/vx/s/^/*/' |
各行の最初の文字が * に変わり、その行がコメント行になります。このコメント行は、vfstab ファイルのコメント行とは異なります。
次の例のように、非アクティブブート環境上の install-db ファイルがあるディレクトリに移動します。
# cd /.alt.12345/etc |
次の例のように、Veritas install-db ファイルを作成します。
# touch vx/reconfig.d/state.d/install-db |
非アクティブブート環境のマウントを解除します。
# luumount inactive_boot_environment_name mount_point |
非アクティブブート環境をアップグレードします。第 33 章「Solaris Live Upgrade を用いたアップグレード」を参照してください。
非アクティブブート環境をアクティブにします。ブート環境のアクティブ化を参照してください。
システムをシャットダウンします。
# init 0 |
非アクティブブート環境をシングルユーザーモードでブートします。
OK boot -s |
“vxvm” または “VXVM” を含むメッセージとエラーメッセージがいくつか表示されますが、これらは無視して構いません。非アクティブブート環境がアクティブになります。
Veritas をアップグレードします。
元の vfstab とシステムファイルを復元します。
# cp /etc/vfstab.original /etc/vfstab # cp /etc/system.original /etc/system |
システムをリブートします。
# init 6 |