Solaris 9 12/02 オペレーティング環境の概要

X サーバーの機能

説明 

Solaris での Ipv6 の X11 サポート

Solaris X ウィンドウシステムのサーバーおよびクライアントライブラリは、Internet Protocol Version 4 (IPv4) のほかに Internet Protocol Version 6 (IPv6) もサポートできるようになりました。この拡張により、ネットワーク上で X アプリケーションを表示する際に、IPv6 アドレスと接続を使用できるようになりました。 

Xserver のセキュリティオプション

新しいオプションにより、システム管理者が、Solaris X サーバーがどの転送方式を使用するかを制御することができます。ホストをセキュリティ保護する必要がある管理者は、Xserver への直接的な遠隔 TCP 接続を禁止しつつ、暗号化された接続が Secure Shell を介してトンネリングできるようにします。 

詳細は、Xserver(1) のマニュアルページの -nolisten オプションの説明を参照してください。

Xsun キーボードベルオプション

Xsun サーバーは、プログラムがビープ音を発するときに、キーボードベルを鳴らすのではなくオーディオ機器からトーンを再生するように構成できるようになりました。このオプションを使用して、ユーザーは Xset プログラムまたは CDE コントロールパネルからビープ音のボリューム、ピッチ、長さをカスタマイズできます。ユーザーは、自分の聞き取りやすさや好みに合わせてビープ音を調整します。 

詳細は、Xsun(1) のマニュアルページの -audiobell オプションの説明を参照してください。

表示専用デバイスとして Xsun サーバーを使用する

新しいオプションにより、Xsun サーバーをキーボードやマウスがなくても実行できるようになりました。 ユーザーは、マウスやキーボードなしで、Solaris ウィンドウマネージャを表示専用モードで使用できます。Xsun サーバーは以下の方法で使用できます。

  • 表示専用

  • マウスおよびキーボード以外の代替入力装置と共に使用

  • 表示装置を使用せず、画面外描画をハードウェアで高速化する目的でフレームバッファを駆動

詳細は、Xsun(1) のマニュアルページを参照してください。