この章では、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境のインストールに関連した問題を説明します。
Solaris 9 12/02 の日本語環境と DOCUMENTATION CD をインストールする場合に必要なディスク容量について説明します。
次の表に、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 2 of 2 CD、Solaris 9 12/02 LANGUAGES CD に含まれている日本語ロケール (ja、ja_JP.PCK、ja_JP.UTF-8) のパッケージをインストールするために必要なディスク容量を示します。Solaris 9 より、ファイルシステムの自動配置でデフォルトとして選択される領域は、ルート (/) とスワップ (swap) だけになりました。記載されている値は、このデフォルトのファイルシステムでインストールする場合に必要なルートファイルシステムの推奨値 (括弧内は最小値) で、スワップ領域に必要な容量は含まれていません。
なお、Solaris suninstall プログラムで「ソフトウェアの選択」画面に実際に表示される各ソフトウェアグループの値は、スワップ領域を含んだ値です。この値は、インストールするシステムのディスクやメモリーのサイズによって異なります。
表 2–1 Solaris 9 12/02 (SPARC 版) のソフトウェア容量 (単位: M バイト)ソフトウェアグループ | ルート (/) ファイルシステムのサイズ |
---|---|
全体ディストリビューション と OEM サポート | 2041 (1734) |
全体ディストリビューション | 2003 (1703) |
開発者システムサポート | 1669 (1419) |
エンドユーザーシステムサポート | 1138 (968) |
この表に記載されている値は、Sun4U アーキテクチャのシステムにソフトウェアをデフォルトでインストールする場合に必要な容量で、64 ビット (sparc v9) サポートパッケージの容量を含んでいます。64 ビットパッケージをインストールしない場合や、Sun4U 以外のアーキテクチャにインストールする場合には、この表の値よりも推奨値で 100M 〜 180M バイト、最小値で 90M 〜 150M バイトほど少ない容量で済みます。
ソフトウェアグループ | ルート (/) ファイルシステムのサイズ |
---|---|
全体ディストリビューション と OEM サポート | 1608 (1367) |
全体ディストリビューション | 1608 (1367) |
開発者システムサポート | 1404 (1194) |
エンドユーザーシステムサポート | 951 (809) |
次の表に、アジア言語版の DOCUMENTATION 2 of 2 CD に含まれている、英語および日本語のドキュメントパッケージとその容量を示します (その他のアジア言語のパッケージは省略)。これらのパッケージのうち * 印がついているパッケージは、デフォルトで /opt にインストールされます。
表 2–3 Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION 2 of 2 CD のソフトウェア容量 (単位 : M バイト)パッケージ | コレクション名 | 必要な容量の概算値 |
---|---|---|
SUNWaadm * | Solaris 9 12/02 System Administrator Collection (HTML 版) | 27 |
SUNWdev * | Solaris 9 12/02 Software Developer Collection (HTML 版) | 20 |
SUNWids * | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) (HTML 版) | 8 |
SUNWsdocs * | Documentation Navigation for Solaris 9 | 1 |
SUNWjaadm * | Solaris 9 12/02 System Administrator Collection - Japanese (HTML 版) | 28 |
SUNWjabe * | Solaris User Collection - Japanese (HTML 版) | 15 |
SUNWjaman * | Solaris 9 12/02 Reference Manual Collection - Japanese (HTML 版)1 | 14 |
SUNWjdad * | Solaris 9 Common Desktop Environment Developer Collection - Japanese (HTML 版) | 9 |
SUNWjdev * | Solaris 9 12/02 Software Developer Collection - Japanese (HTML 版)1 | 13 |
SUNWjids* | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (HTML 版) | 8 |
SUNWjinab * | Solaris 9 12/02 Release and Installation Collection - Japanese (HTML 版) | 4 |
SUNWwnabj * | Solaris 9 12/02 About What's New Collection - Japanese (HTML 版) | 1 |
SUNWjasdc * | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) - Japanese (HTML 版)1 | 28 |
SUNWjqdoc * | Sun ONE Message Queue 3.0.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (HTML 版) | 30 |
SUNWpaadm | Solaris 9 12/02 System Administrator Collection (PDF 版) | 19 |
SUNWpdev | Solaris 9 12/02 Software Developer Collection (PDF 版)1 | 17 |
SUNWpids | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) (PDF 版) | 8 |
SUNWpjaadm | Solaris 9 12/02 System Administrator Collection - Japanese (PDF 版) | 27 |
SUNWpjabe | Solaris User Collection - Japanese (PDF 版) | 14 |
SUNWpjaman | Solaris 9 12/02 Reference Manual Collection - Japanese (PDF 版)1 | 16 |
SUNWpjdad | Solaris 9 Common Desktop Environment Developer Collection - Japanese (PDF 版) | 9 |
SUNWpjdev | Solaris 9 12/02 Software Developer Collection - Japanese (PDF 版)1 | 17 |
SUNWpjids | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (PDF 版) | 12 |
SUNWpjinab | Solaris 9 12/02 Release and Installation Collection - Japanese (PDF 版) | 4 |
SUNWpwnabj | Solaris 9 12/02 About What's New Collection - Japanese (PDF 版) | 2 |
SUNWpjqdoc | Sun ONE Message Queue 3.0.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (PDF 版) | 51 |
SUNWpjasdc | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) - Japanese (PDF 版)1 | 55 |
注 1: 一部のみの翻訳となりますので、全情報を参照する場合は、対応する英語のコレクションをご覧ください。
* 印のついていない PDF 版のパッケージはデフォルトではインストールされません。これらのパッケージをインストールする場合には次の手順を実行してください。
DOCUMENTATION 2 of 2 CD のインストーラを起動する。
「インストール形式の選択」画面で、「カスタム」を選択する。
「コンポーネントの選択」画面で、パッケージを選択し、インストールを実行する。
次の表は、英語 + ヨーロッパ言語版の DOCUMENTATION 1 of 2 CD にのみ含まれており、日本語に翻訳されていないマニュアルを含む英語のドキュメントパッケージです。
それらのマニュアルをインストールする場合には、次の手順を実行してください。
DOCUMENTATION 1 of 2 CD のインストーラを起動する。
「インストール形式の選択」画面で、「カスタム」を選択する。
「コンポーネントの選択」画面で、該当するパッケージを選択し、インストールを実行する。
パッケージはデフォルトで /opt にインストールされます。
表 2–4 Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION 1 of 2 CD のソフトウェア容量 (単位 : M バイト)パッケージ | コレクション名 | 必要な容量の概算値 |
---|---|---|
[英語] | ||
SUNWaman | Solaris 9 12/02 Reference Manual Collection (HTML 版) | 54 |
SUNWpaman | Solaris 9 12/02 Rerference Manauall Collection (PDF 版) | 29 |
SUNWakcs | KCMS Collection (HTML 版) | 3 |
SUNWpakcs | KCMS Collection (PDF 版) | 4 |
SUNWadoc | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) (HTML 版) | 14 |
SUNWpadoc | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) (PDF 版) | 20 |
SUNWaref | Sun ONE Application Server 7 Reference Manual Collection (HTML 版) | 2 |
SUNWparef | Sun ONE Application Server 7 Reference Manual Collection (PDF 版) | 1 |
Solaris 9 12/02 のインストール中に行うことができる、日本語環境の選択について説明します。日本語環境の選択では、「デフォルトロケール」と「インストールするロケール」の 2 つを選択します。インストール手順の詳細は、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
Solaris 9 12/02 は、次に示すように 3 種類の文字エンコーディングに対応した 4 つの日本語ロケールをサポートしています。
EUC をサポートする ja および ja_JP.eucJP ロケール
PCK (PC 漢字コード) をサポートする ja_JP.PCK ロケール (シフト JIS と同等)
Unicode の UTF-8 をサポートする ja_JP.UTF-8 ロケール
インストール後のシステムのデフォルトロケールを選択します (具体的には、 /etc/default/init ファイル内に LANG 環境変数が定義されます)。
日本語環境をインストールする場合に、システムのデフォルトロケールとして日本語ロケールを選択しなければならないわけではありませんが、日本語ロケールを選択することをお勧めします。システムのデフォルトロケールとして日本語ロケールが設定されていると、たとえば、システムログイン時の LANG の設定を、ユーザーごとに環境設定ファイルで定義しなくても済むようになります。また、dtlogin の言語設定で、デフォルトで日本語ロケールが設定されます。
Solaris Web Start 3.0 (CD) インストールの場合
最初にインストール画面の表示言語を選択するプロンプトが表示されるので、日本語環境でインストールするには、「Japanese」を選択してください。システムのデフォルトロケールは、「ja」に設定されます。
Solaris suninstall プログラムまたは Solaris Web Start 3.0 (DVD) インストールの場合
最初にインストール画面の表示言語を選択するプロンプトが表示されるので、日本語環境でインストールするには、「Japanese」を選択してください。次に、日本語ロケールとして「Japanese EUC (ja)」、「Japanese PC Kanji (ja_JP.PCK)」、「Japanese UTF-8 (ja_JP.UTF-8)」のいずれかを選択してください。ここで選択したロケールが、 システムのデフォルトロケールとして設定されます。
Solaris Web Start 3.0 インストールでは、次の手順を実行することでデフォルトロケールを選択し直すことができます。
(例) ja_JP.PCK ロケールをデフォルトロケールにする場合
「インストールの形式の選択」画面で、「カスタムインストール」を選択する。
「ソフトウェアのロケール選択」画面で、ja_JP.PCK ロケールのチェックボックスを ON にする (ここでチェックされていないロケールは、次の選択画面で表示されません。)
「システムのロケール選択」画面で、ja_JP.PCK ロケールを選択する。
いずれのインストール方法を選択した場合でも、ja_JP.eucJP ロケールをデフォルトロケールとして選択することはできません。
システムのデフォルトロケールを、インストール後に設定または変更する場合には、/etc/default/init ファイルでの LANG 環境変数の設定を次のようにしてから、システムを再起動します。
ja ロケールに設定 | LANG=ja |
ja_JP.eucJP ロケールに設定 | LANG=ja_JP.eucJP |
ja_JP.PCK ロケールに設定 | LANG=ja_JP.PCK |
ja_JP.UTF-8 ロケールに設定 | LANG=ja_JP.UTF-8 |
C ロケールに設定 | LANG= の行を削除、または LANG=C |
インストール前に、このデフォルトロケールをあらかじめ設定しておくことも可能です。この事前設定をしておくと、GUI インストール時にもロケール設定画面が表示されません。この設定は、カスタム JumpStart による自動インストールの場合など、意図的にロケール設定画面を表示させたくない場合に有効です。 [デフォルトロケールの事前設定を行う方法には、「ネームサービスに事前に定義しておく方法」と「sysidcfg ファイルを使用する方法」の 2 通りがあります。 詳しくは、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。]
インストールしたいロケールを選択すると、ロケールに依存するソフトウェアパッケージがインストールされます。日本語環境をインストールするには、必ず日本語パッケージをインストールする必要があります。
Solaris 9 から、インストールするロケールとして、日本語ロケールを 1 つだけ選択した場合でも、すべての日本語ロケールがインストールされるようになりました。たとえば、ja ロケールのみを選択した場合でも、ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK、および ja_JP.UTF-8 ロケールがインストールされます。
Solaris suninstall プログラムの場合
「地域の選択」画面で、インストールするロケールを選択します。この画面では、あらかじめ選択したシステムのデフォルトロケールが自動的に選択された状態になっています。たとえば、システムのデフォルトロケールとして ja ロケールを選択した場合、この画面では ja ロケールのみが選択されますが、実際にはすべての日本語ロケールがインストールされます。
Solaris Web Start 3.0 インストールの場合
「インストール形式の選択」画面にて、「デフォルトインストール」を選択した場合、システムのデフォルトロケールのみが自動的に選択され、ロケールを選択するための画面は表示されません。たとえば、システムのデフォルトロケールとして ja ロケールを選択した場合、ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールのみがインストールされます。他の言語のロケールをインストールする場合は「カスタムインストール」を選択して、「ソフトウェアのロケール選択」画面で、追加したいロケールを選択してください。
カスタム JumpStart インストールの場合
カスタム JumpStart インストールが参照するプロファイルに locale キーワードを追加します。 [locale キーワードは、日本語パッケージのインストールに影響しますが、システムのデフォルトロケールを決定するものではありません。]
日本語ロケール環境をインストールする場合には、locale キーワードの値に ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 のいずれかを指定します。
なお、プロファイル中で locale キーワードを明示的に定義しない場合でも、デフォルトロケールとして日本語ロケールが設定されていれば、すべての日本語ロケール環境が自動的にインストールされます。
PXE (Preboot Execution Environment) ネットワークブートを使用して、SunTM LX50 システムに Solaris 9 12/02 オペレーティング環境をインストールすると、ネットワークブートに失敗することがあります。その場合、次のメッセージが表示されます。
error: Assertion failure: - "rp->flags & RESF_ALT", "ur.c" line 80 The root filesystem is not mounted and the configuration assistant has exited prematurely. Booting is unlikely to succeed. CTL-ALT-DEL may be used to reset the machine. Failover to boot interpreter - type ctrl-d to resume boot |
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
PXE ネットワークブートが不要な場合は、次の手順を実行します。
次のいずれかのメディアを使用してシステムをブートします。
Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD
Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD
ブート用フロッピーディスクの Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助、DCA)
Solaris DCA によるブートの詳細については、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
DCA を実行し、ネットワークデバイスの選択が要求されたら、適切なネットワークデバイスを選択してシステムをブートします。
PXE ネットワークブートを使用する場合は、インストール時にシステムのBIOS でシリアルコンソールを無効にします。Sun LX50 システムでの BIOS 変更の詳細については、『Sun LX50 Server Manual (英語版)』(http://www.sun.com/servers/entry/lx50/documentation2.html) を参照してください。
Solaris Web Start ソフトウェアまたは suninstall コマンド行インタフェース (CLI) を使用して Solaris 9 12/02 (x86 版) をインストールすると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーメッセージはソフトウェアを ExtraValue ディレクトリにインストールすると表示されます。
Could not find child archive /cdrom/.install/./../Solaris_9/ExtraValue/EarlyAccess/Bonus_Languages /components/Catalan/.install/install.class Could not find child archive /cdrom/.install/./../Solaris_9/ExtraValue/EarlyAccess/Bonus_Languages /components/Polish/.install/install.class Could not find child archive /cdrom/.install/./../Solaris_9/ExtraValue/EarlyAccess/Bonus_Languages /components/Russian/.install/install.class |
回避方法: 無効なエラーメッセージですので、無視してください。Solaris 9 12/02 (x86 版) には、カタロニア語、ロシア語、およびポーランド語は含まれていません。
システムに、ファームウェアリビジョン 1007 の Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブが含まれていると、Solaris 9 12/02 DVD からのブートが失敗します。
回避方法 : パッチ 111649-03 以降を適用して Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブのファームウェアを更新します。パッチ 111649-03 は、Solaris 9 12/02 Supplement CD の次のディレクトリにあります。
DVD_Firmware/Patches |
パッチのインストール方法については、上記のディレクトリにある README ファイルを参照してください。パッチをインストールする前に、README ファイルに記載されている注意事項や警告内容のすべてに目を通して、その内容に従って作業してください。
Solaris 2.6 オペレーティング環境または Solaris 7 オペレーティング環境を実行しているシステムでは、Solaris 9 12/02 DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。
システムに対応したパッチを適用する。
表 2–5 Solaris 2.6 および Solaris 7 オペレーティング環境用の DVD パッチ
リリース |
パッチ ID |
---|---|
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (SPARC 版) |
107618-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 (SPARC 版) |
107259-03 |
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (x86 版) |
107619-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 (x86 版) |
107260-03 |
Solaris 9 12/02 DVD をマウントする。
ただし、ボリューム管理を使用しないでください。次の手順に従って、手動で DVD をマウントします。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
手動で DVD をマウントします。
# mkdir /mnt1 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /mnt1 |
DVD がマウントされていて、DVD 上のデータにアクセスできることを確認します。
# cd /mnt1 # ls |
DVD が正しくマウントされている場合は、システムから次の情報が返されます。
Copyright Solaris_9 |
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境は DVD でも提供されています。DVD からインストールまたはアップグレードを行うには、Solaris 9 12/02 DVD を DVD-ROM ドライブに挿入して、ok プロンプトで次のコマンドを入力し、システムをブートします。
ok boot cdrom |
Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD の Solaris Web Start 3.0 プログラムがシステムで Solaris の fdisk パーティションを検出できない場合は、root ディスクに fdisk パーティションを作成する必要があります。
現行の fdisk パーティションサイズを変更すると、パーティション内のデータはすべて自動的に削除されます。Solaris の fdisk パーティションを作成する前に、データをバックアップしてください。
Solaris Web Start 3.0 プログラムでインストールを実行するためには、次の 2 つの fdisk パーティションが必要になります。
Solaris の fdisk パーティション
標準的な Solaris の fdisk パーティションです。
x86 ブート fdisk パーティション
10M バイトの fdisk パーティションです。x86 ベースのシステムで新しく作成されたスワップスライスからミニルートを起動できるようにします。そのスワップスライスは Solaris の fdisk パーティション上に置かれます。
Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD に同梱されているインストールプログラムは、x86 ブートパーティションを作成し、Solaris の fdisk パーティションを 10M バイトだけ削除します。この削除により、既存の fdisk パーティションが変更されることはありません。
このパーティションは手動で作成しないでください。
また、Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD を使用して Solaris 2.6 または 7 リリースから Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードすることはできません。詳細については、アップグレードに関する注意事項とバグ情報を参照してください。
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境の場合、Solaris Web Start インストールプログラムは、デフォルトで起動ディスクの新しいデフォルトパーティションレイアウトを使用して Sun LX50 システムの Service パーティションを格納します。このプログラムを使用すると、既存の Service パーティション が保持できます。
新しいデフォルトの設定には次のパーティションが含まれています。
第 1 パーティション - Service パーティション (既存の Service パーティション)
第 2 パーティション - x86 ブートパーティション (約 11M バイト)
第 3 パーティション - Solaris パーティション (起動ディスクの残りの容量)
デフォルトのレイアウトを使用するには、Solaris Web Start プログラムから起動ディスクのレイアウト選択を要求されたときに「デフォルト」を選択します。
Service パーティションが作成されていないシステムに Solaris 9 12/02 オペレーティング環境 (x86 版) をインストールすると、Solaris Web Start プログラムはデフォルトでは新しい Service パーティションを作成しません。システムに Service パーティションを作成するには、最初に Sun LX50 Diagnostics CD を使用して Service パーティションを作成し、それから Solaris 9 12/02 オペレーティング環境をインストールしてください。Service パーティション 作成の詳細については、『Sun LX50 Server User's Manual (英語版)』(http://www.sun.com) を参照してください。
また、fdisk コマンドユーティリティを使用して、手動でディスクパーティションレイアウトを作成することもできます。次の場合、起動ディスクのパーティションを手動で編集します。
既存の Sun Linux パーティションを保持する場合
Solaris パーティションを作成する必要はあるが、既存のパーティションをディスクに残す場合
システム上にアップグレード対象の Solaris オペレーティング環境がすでにインストールされているが x86 ブートパーティションがない場合、Solaris INSTALLATION CD によるアップグレードは実行できません。x86 ブートパーティションが作成されていないシステムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードするには、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD に同梱されている suninstall プログラムを使用してください。
Solaris 9 12/02 メディアのデフォルトの Solaris JumpStartTM プロファイルを使用して、ディスク容量の小さいシステムに複数のロケールをインストールすると、インストールが失敗することがあります。この問題は、次の状況で発生する可能性があります。
デフォルトの Solaris JumpStart プロファイルを使用して、2.1 G バイトディスクのシステムに C ロケール以外のロケールをインストールする
デフォルトの Solaris JumpStart プロファイルを使用して、4 G バイトディスクのシステムに 2 つ以上のロケールをインストールする
Service パーティションが存在しないシステムに Solaris 9 12/02 オペレーティング環境をインストールすると、インストールプログラムはデフォルトでは Service パーティションを作成しません。Service パーティションを Solaris 9 と同じディスクに作成するには、Service パーティション を作成しなおしてから、オペレーティング環境をインストールする必要があります。
Solaris 8 2/02 オペレーティング環境を Sun LX50 システムにインストールする場合、インストールプログラムが Service パーティションを保存しない可能性があります。fdisk ブートパーティションのレイアウトを手動で編集して Service パーティションを保存しないと、インストールプログラムはインストール時に Service パーティションを削除します。
Solaris 8 2/02 オペレーティング環境をインストールしたときに Service パーティションを明示的に保存しないと、Service パーティションを作成しなおして、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードできません。その場合、 オペレーティング環境を最初からインストールしなおす必要があります。
回避方法: Solaris パーティションを含むディスク上に Service パーティションがある場合は、次のいずれかを実行してください。
Solaris Web Start インストールプログラムを使用し、Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD からインストールするには、次の手順を実行します。
ディスクの内容を削除します。
インストールを開始する前に、Sun LX50 Diagnostics CD を使用して Service パーティションを作成します。
Service パーティション作成の詳細については、http://www.sun.com で『Sun LX50 Server User's Manual (英語版)』および Sun LX50 Knowledge Base (英語版) を参照してください。
Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境のインストールを開始します。
インストールプログラムが Service パーティションを検出すると、次のメッセージが表示されます。
デフォルトでは、ブートディスクの空いている領域に、x86 Boot パーティションと Solaris パーティションが配置されます。サービス fdisk パーティションが 存在する場合は、デフォルトで保持されます。 継続するには次のいずれかを選択してください: 1) デフォルトのディスク配置を使用する 2) fdisk を実行し、ディスクを手動で編集する 3) 終了する 選択してください: [ ] |
1 を入力して、デフォルトレイアウトを選択します。
インストールプログラムにより Service パーティションが保存された後、x86 ブートパーティションと Solaris パーティションが作成されます。
Solaris Web Start インストールプログラムは、Solaris の fdisk パーティションを 10M バイトだけ削除して x86 ブートパーティションを作成します。このユーティリティは、既存の fdisk パーティションが変更されないようにします。このパーティションを手動で作成しないでください。
インストールを完了します。
ネットワーク上のインストールイメージを使用するか、Solaris 9 12/02 DVD を使用してネットワーク上でインストールするには、次の手順を実行します。
ディスクの内容を削除します。
インストールを開始する前に、Sun LX50 Diagnostics CD を使用して Service パーティションを作成します。
Service パーティション作成の詳細については、http://www.sun.com で『Sun LX50 Server User's Manual (英語版)』および Sun LX50 Knowledge Base (英語版) を参照してください。
ネットワーク上でシステムを起動します。
「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面が表示されます。
「デフォルト」をクリックし、デフォルトのブートディスクパーティションレイアウトを読み込みます。
インストールプログラムにより Service パーティションが保存された後、x86 ブートパーティションと Solaris パーティションが作成されます。
ネットワーク上でシステムをブートする詳細については、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
suninstall プログラムを使用し、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD またはブートサーバー上のネットワークインストールイメージでオペレーティング環境をインストールするには、次の手順を実行します。
ディスクの内容を削除します。
インストールを開始する前に、Sun LX50 Diagnostics CD を使用して Service パーティションを作成します。
Service パーティション作成の詳細については、http://www.sun.com で『Sun LX50 Server User's Manual (英語版)』および Sun LX50 Knowledge Base (英語版) を参照してください。
システムを起動します。
インストールプログラムで、Solaris パーティションの作成方法の選択を促すプロンプトが表示されます。
「残りのディスクを使用して Solaris パーティションを配置します」を選択します。
インストールプログラムにより Service パーティションが保存された後、Solaris パーティションが作成されます。
インストールを完了します。
ネットワーク上でシステムをブートする詳細については、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
Solaris 9 12/02 リリースでは、Solaris 9 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) はブート用フロッピーディスクとして配布されていません。Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) をブートするには、次のいずれかの方法を選択してください。
システムの BIOS が CD-ROM ドライブからのブートをサポートしている場合は、Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD (x86 版)、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD (x86 版)、または Solaris 9 12/02 SOFTWARE DVD (x86 版) からブートします。
ブート用ディスクのイメージをフロッピーディスクにコピーし、ブート用フロッピーディスクを作成します。ブート用ディスクのイメージは、次の場所にあります。
Solaris 9 12/02 SOFTWARE 2 of 2 CD (x86 版)
Solaris Developer Connection Web サイト (http://soldc.sun.com/support/drivers/dca_diskettes)
イメージをフロッピーディスクにコピーし、フロッピーディスクからシステムをブートします。
システムが PXE (Pre-boot Execution Environment) によるブートをサポートしており、インストールイメージがネットワーク上で使用できる場合は、ネットワークからブートします。
システムの BIOS 設定ツールまたはネットワークアダプタの設定ツールを使用して、PXE の使用を有効にします。
詳細は、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境には、サイズの大きいパーティションをインストールするための新しい機能が追加されています。DPT PM2144UW コントローラの BIOS は、LBA (論理ブロックアドレス指定, Logical Block Addressing) をサポートしていなければなりません。最新の BIOS は、LBA アクセスを完全にサポートしています。LBA をサポートするために、ほかの DPT コントローラモデルも更新しなくてはならない場合があります。
回避方法 : Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする前に、 DPT PM2144UW コントローラの BIOS が最新のバージョンであることを確認してください。
システムに DPT コントローラがインストールされているかどうかは、次の手順で確認できます。
次のコマンドを実行します。
prtconf -D
名前 dpt が表示されたら、カードの構成ユーティリティを起動して、機種や BIOS のバージョンに関する情報を取得します。
BIOS をフラッシュするか、最新の BIOS EPROM をインストールして、DPT PM2144UW コントローラをアップグレードします。すべての DPT コントローラの最新の BIOS イメージについては、http://www.dpt.com を参照してください。
これで、システムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードできます。
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境には、サイズが大きいパーティションをインストールできる新しい機能が含まれています。システム BIOS は Logical Block Addressing (LBA) をサポートしている必要がありますが、BIOS バージョン GG.06.13 は LBA アクセスをサポートしていません。このような衝突を Solaris ブートプログラムは処理できません。このことは他の HP Vectra システムにも影響します。
このシステムをアップグレードすると、HP システムはブートしなくなります。暗い画面上に点滅する下線が表示されるだけです。
回避方法 : 最新の BIOS バージョン GG.06.13 の HP Vectra XU シリーズシステムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードしないでください。Solaris 9 12/02 オペレーティング環境では、これらのシステムはサポートされていません。
ブートフロッピーディスクまたはブート CD を使用すれば、ブートにハードディスクコードを使用しないので、システムをブートすることができます。ブート可能デバイスとして、ネットワークまたは CD-ROM ドライブではなくハードディスクを選択してください。
Solaris Web Start 3.0 を使用したインストールに関する情報と問題について説明します。この節に記載されている問題は、Solaris suninstall プログラムを使用するときには発生しません。
Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION 1 of 2 CD (英語版 + ヨーロッパ言語版) には、英語のドキュメントがすべて含まれています。アジア版の DOCUMENTATION 2 of 2 CD には、一部のアジア言語にだけ翻訳されている、またはまったく翻訳されていない、以下の英語ドキュメントが含まれています。
Solaris 9 12/02 Software Developer Collection |
Solaris 9 12/02 System Administrator Collection |
iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) |
DOCUMENTATION 2 of 2 CD に付属のインストーラでは、これらのドキュメントの HTML 版が、デフォルトでインストールされます。すべての英語ドキュメントをインストールする場合は、DOCUMENTATION 1 of 2 CD からインストールする必要があります。
Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD から Solaris Web Start 3.0 を使用して Solaris オペレーティング環境をインストールする場合、上記の英語版 HTML ドキュメントは DOCUMENTATION 2 of 2 CD からデフォルトでインストールされます。すべての英語ドキュメントをインストールする場合は、Solaris Web Start 3.0 の「製品の選択」画面で「Solaris 9 Documemtation European」を選択して、DOCUMENTATION 1 of 2 CD からドキュメントをインストールしてください。
Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD からインストールする場合の注意事項と問題について説明します。
インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力される可能性があります。
Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated. |
または
Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated |
この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムに割り当てることはできません。
回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。
CD からのインストールにおいて、ソフトウェアグループとして「コアシステムサポート」を選択した場合、インストールするロケールとして日本語ロケールを選択しても、LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージはインストールされません。これは、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、コアシステムの環境で LANGUAGES CD のインストールを起動できないためです。
回避方法 : インストール終了後、次のように pkgadd(1M) コマンドを使用して LANGUAGES CD に含まれる必要な日本語パッケージをインストールしてください。
# cd /cdrom/sol_9_1202_lang_sparc/components/Japanese/sparc/Packages # pkgadd -d . SUNWjfpre SUNWjfpue SUNWjos SUNWjws2 |
LANGUAGES CD のイメージを含むインストールサーバーを使用して Solaris suninstall プログラムによるインストールを行う場合や、Solaris Web Start 3.0 でインストールする場合は、この問題は起こりません。
旧リリースの Solaris がインストールされているシステムを、Solaris 9 12/02 にアップグレードする場合の注意事項とバグについて説明します。
使用している Solaris 8 システムが、 Storage Area Network (SAN) に接続されている場合、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする前にサポートエンジニアに確認してください。SUNWsan がインストールされている Solaris 8 システムを、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードするには特別な手順が必要なことがあります。システムに SUNWsan パッケージがインストールされているかどうかを確認するには、端末ウィンドウで次のコマンドを入力します。
# pkginfo SUNWsan |
SUNWsan パッケージがインストールされていると、次の情報が表示されます。
system SUNWsan SAN Foundation Kit |
Solaris 8 から、インストールするロケールを選択する機構が変更されました。このため、Solaris suninstallプログラムを使用して Solaris 8 より前のシステムを Solaris 9 12/02 へアップグレードすると、既存システムのインストール時に明示的にインストールしなかったロケールが「地域の選択」画面で自動的に選択されます。これは、既存システムのインストール時に明示的に指定していないロケールのソフトウェアが、暗黙のうちにインストールされていたためです。
既存システムのインストール時にインストールするロケールとして明示的に指定しなかったロケールが含まれている地域を、「地域の選択」画面で選択解除することができます。余分なロケールをそのまま選択解除せずにアップグレードを行なっても問題はありません。アップグレードしたシステムには、アップグレード前と同じレベルのロケール環境がサポートされます。ただし、既存のシステムに明示的にインストールしたロケールは、「地域の選択」画面で削除することはできません。
x86 ブートパーティションに関する制限事項のために、Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD (x86 版) を使用して、Solaris 2.6 または Solaris 7 の x86 システムを Solaris 9 へアップグレードすることはできません。x86 システムでは、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD (x86 版) を使用して、Solaris 2.6 または Solaris 7 から Solaris 9 12/02 へのアップグレードを行なってください。
Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアは、旧バージョンの Solaris Management Console 1.0、1.0.1、1.0.2 ソフトウェアと互換性がありません。Solaris Management ConsoleTM 1.0、1.0.1、1.0.2 のいずれかのソフトウェアがインストールされた状態で Solaris 9 12/02 オペレーティング環境およびその互換バージョンにアップグレードしたい場合は、 Solaris Management Console ソフトウェアをアンインストールする必要があります。システムに SEAS 2.0、SEAS 3.0、Solaris 8 Admin Pack のいずれかがインストールされていると、Solaris Management Console ソフトウェアが終了することがあります。
アップグレードする前に /usr/bin/prodreg コマンドを実行して、Solaris Management Console ソフトウェアのフルアンインストールを行います。
アップグレード前に Solaris Management Console ソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 をアンインストールしていなかった場合は、Solaris Management Console ソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 のすべてのパッケージを削除する必要があります。パッケージの削除には prodreg コマンドではなく、pkgrm コマンドを使用します。必ず、手順に記載された順番どおりに削除してください。以下の手順に従います。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを実行します。
# pkginfo |grep "Solaris Management Console" # pkginfo |grep "Solaris Management Applications" # pkginfo |grep "Solaris Diskless Client Management Application" |
上記の出力結果で、 パッケージ名の説明文の先頭に「Solaris Management Console 2.1」という文字列がない場合、そのパッケージは Solaris Management Console 1.0 ソフトウェアのパッケージです。
pkgrm を使用して、Solaris Management Console 1.0 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
説明文に「Solaris Management Console 2.1」という文字列が含まれているパッケージは削除しないでください。たとえば、SUNWmc.2 は Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアのパッケージです。
pkginfo の出力に、複数のバージョンの Solaris Management Console 1.0 ソフトウェアパッケージが含まれている場合は、pkgrm を使用して、すべてのバージョンを削除してください。このとき、パッケージ名の末尾に番号が付いていないものを先に削除します。その後で、末尾に番号が付いているものを削除してください。たとえば、pkginfo の出力に SUNWmcman と SUNWmcman.2 が含まれている場合、最初に SUNWmcman を削除して、次に SUNWmcman.2 を削除します。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWmcman # pkgrm SUNWmcapp # pkgrm SUNWmcsvr # pkgrm SUNWmcsvu # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmcsws |
端末エミュレータで次のコマンドを実行します。
# rm -rf /var/sadm/pkg/SUNWmcapp |
これで Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。将来 Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアの保守を行う際は、または、Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアが正しく機能しない場合は、Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアをいったん削除します。次の手順で再インストールしてください。
pkgrm を使用して、Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
SUNWmc と SUNWmc.2 のように、ある Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアパッケージに対して複数のインスタンスがシステム上に存在する場合は、最初に SUNWmc を削除して、次に SUNWmc.2 を削除してください。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWjadcl # pkgrm SUNWjrmui # pkgrm SUNWjlvmg # pkgrm SUNWjmga # pkgrm SUNWjsmc # pkgrm SUNWpmgr # pkgrm SUNWrmui # pkgrm SUNWlvmg # pkgrm SUNWlvma # pkgrm SUNWlvmr # pkgrm SUNWdclnt # pkgrm SUNWmga # pkgrm SUNWmgapp # pkgrm SUNWmcdev # pkgrm SUNWmcex # pkgrm SUNWwbmc # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmccom |
Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD を CD-ROM ドライブに挿入し、端末エミュレータで次のコマンドを実行します。
# cd /cdrom/sol_9_1202_sparc/s0/Solaris_9/Product # pkgadd -d . SUNWmgapp |
CD を取り出して、Solaris 9 12/02 SOFTWARE 2 of 2 CD を CD-ROM ドライブに挿入し、端末エミュレータで次のコマンドを実行します。
# cd /cdrom/sol_9_1202_sparc_2/s0/Solaris_9/Product # pkgadd -d . SUNWmccom SUNWmcc SUNWmc SUNWwbmc SUNWmcex SUNWmcdev SUNWmga SUNWdclnt |
CD を取り出して、Solaris 9 12/02 LANGUAGES CD を CD-ROM ドライブに挿入し、端末エミュレータで次のコマンドを実行します。
# cd /cdrom/sol_9_1202_lang_sparc/s0/components/Japanese/sparc/Packages # pkgadd -d . SUNWjsmc SUNWjmga SUMWjadcl SUNWjlvmg SUNWjrmui |
これによって、すべての旧バージョンの Solaris Management Console ソフトウェアが削除され、Solaris 管理コンソール (Management Console) 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。
Solaris Live Upgrade で luupgrade(1M) コマンドに -i オプションを指定して、アクティブでないブート環境をアップグレードした場合、言語によってはインストールプログラムが表示するテキストが判読不能になります。これは、現在のブート環境にはあるが古いリリースには存在しないフォントを、インストールプログラムが要求した場合に発生します。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
SOFTWARE 1 of 2 CD、2 of 2 CD、および LANGUAGES CD を統合したネットワークインストールイメージを使用してインストールします。
システムの環境変数を設定し、C ロケールを有効にします。
-s オプション付きで luupgrade コマンドを使用し、ディレクトリとパッチリストファイルを指定してパッチを追加する場合、パッチが追加されません。このとき、たとえば次のようなメッセージが表示されます。
/usr/sbin/luupgrade [52]: 3 patch-list-file: bad number |
上記のメッセージで、patch-list-file は、パッチを追加するために luupgrade コマンドに指定したパッチリストファイルです。
回避方法: パッチリストファイルを指定してパッチを追加するには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
パッチを当てたいブート環境をマウントします。
# lumount boot-envir-name mount-point |
ブート環境にパッチを追加します。
# /usr/sbin/patchadd -R mount-point -M patch-path patch-list-file-name |
上記のコマンドで、patch-path には、追加するパッチの入ったディレクトリのパス名を指定します。patch-list-file-name には、追加するパッチのリストの入ったファイルを指定します。
ブート環境をアンマウントします。
# luumount boot-envir-name |
Solaris 8 オペレーティング環境から Solaris 9 またはそれ以降のオペレーティング環境へのアップグレードの際、SUNWjxcft パッケージが削除されるときに、次のようなエラーメッセージが upgrade_log ファイルに記録されます。
Removing package SUNWjxcft: Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.upr Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.scale Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.alias Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.scale Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.alias Removal of <SUNWjxcft> was successful |
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。アップグレード後の環境で問題は発生しません。
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境では、Kerberos Version 5 グローバル機構はプライバシサポートを含んでおり、Kerberos ドメスティック機構は必要ありません。Kerberos ドメスティック機構 (/usr/lib/gss/do/mech_krb.so.1 にある) を Solaris 8 システムにインストールしている場合、Kerberos ドメスティック機構を削除してからシステムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードしてください。
回避方法: Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする前に、次の手順に従ってください。
次のコマンドを入力して、Kerberos ドメスティック機構がシステムにインストールされているかどうかを確認します。
% pkginfo | fgrep ' SUNWk5' |
このコマンドの出力に SUNWk5 で始まるパッケージ名が含まれる場合、Kerberos ドメスティック機構はシステムにインストールされています。手順 2 に進んでください。
このコマンドの出力に SUNWk5 で始まるパッケージ名が含まれていない場合、Kerberos ドメスティック機構はインストールされていません。残りの手順を省略します。システムをアップグレードしてください。
次のコマンドを入力して、/etc/nfssec.conf と /etc/gss/qop ファイルをバックアップします。
% tar -cf /var/tmp/krb_config_files.tar /etc/nfssec.conf /etc/gss/qop |
次のコマンドを入力して、ファイルがバックアップされていることを確認します。
% tar -tf /var/tmp/krb_config_files.tar |
手順 1 の出力に含まれていた各パッケージを削除します。
% pkgrm package-name package-name package-name |
Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードします。
アップグレードプログラムは Kerberos グローバル機構コードを更新して、Kerberos プライバシサポートを有効にします。
テキストエディタで、/etc/gss/mech ファイルの次の行を変更します。
次の行のコメントを解除します。
kerberos_v5 1.2.840.113554.1.2.2 gl/mech_krb5.so gl_kmech_krb5 |
必要であれば、上記行を /etc/gss/mech ファイルに追加します。
次の行を削除します。
kerberos_v5 1.2.840.113554.1.2.2 do/mech_krb5.so do_kmech_krb5 |
次のコマンドを入力して、/etc/nfssec.conf ファイルと /etc/gss/qop ファイルを復元します。
% tar -xf /var/tmp/krb_config_files.tar |
/etc/init.d/sshd デーモンから他社の Secure Shell (OpenSSH など) を実行しているシステムの場合、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードすると、既存の Secure Shell デーモンが使用できなくなります。アップグレード時に、Solaris 9 12/02 のアップグレードソフトウェアが、Solaris 9 12/02 の sshd で /etc/init.d/sshd の内容を上書きし、既存の sshd が失われます。
回避方法 : 次のいずれかを実行してください。
システムに Secure Shell プロトコルサーバープログラムが不要な場合は、アップグレード時に SUNWsshdr パッケージと SUNWsshdu パッケージをインストールしない。
システムに Secure Shell プロトコルサーバープログラムまたはクライアントプログラムが不要な場合は、アップグレード時に Secure Shell Cluster (SUNWCssh) をインストールしない。
/export ディレクトリの空き容量がゼロに近い状態で、システムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードしようとすると、/export ディレクトリ容量の必要条件の計算に誤りが発生し、アップグレードに失敗します。この問題は、ディスクレスクライアントがインストールされているか、/export ディレクトリに他社製のソフトウェアがインストールされている場合によく発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
WARNING: Insufficient space for the upgrade. |
回避方法 : アップグレードの前に、次のいずれかを実行してください。
アップグレードが完了するまで、一時的に /export ディレクトリの名前を変更する
アップグレードが完了するまで、/etc/vfstab ファイル内の /export の行を一時的にコメントアウトする
/export が別のファイルシステムである場合は、アップグレードを実行する前に /export のマウントを解除する
現在のシステムが、Solstice AdminSuiteTM 2.3 の Diskless Client ツールによってインストールされたディスクレスクライアントをサポートしている場合、2 つの手順を実行する必要があります。まず、既存のディスクレスクライアントのうち、サーバーと同じ Solaris バージョンで同じアーキテクチャのものをすべて削除します。そのあとで、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境をインストールするか、または Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードします。具体的な手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』 を参照してください。
ディスクレスクライアントを削除せずに Solaris 9 12/02 をインストールしようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
スライス <xxxxxxxx> 上の Solaris のバージョン (version-number) が アップグレードできません。ディスク上にインストールされたソフトウェア構成に 未知の問題があります。 |
このエラー メッセージの version-number は、現在、システムで稼働している Solaris のバージョンを表します。<xxxxxxxx> は、このバージョンの Solaris オペレーティング環境を実行しているスライスです。
Solaris 8 (Solaris WBEM Services 2.0) または Solaris 8 6/00 (WBEM Services 2.1) から、Solaris 9 12/02 (Solaris WBEM Services 2.5) オペレーティング環境にアップグレードする場合は、既存のデータが失われます。
回避方法: アップグレードを実行した後、独自の Managed Object Format (MOF) ファイルをコンパイルし直します。
Solaris 9 12/02 へのアップグレードを行うと、アップグレード時に設定したデフォルトロケールがシステムのデフォルトロケールに正しく設定されない場合があります。
Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD を使用したアップグレードの場合、SOFTWARE 1 of 2 CD の インストールの終了後、自動ブートしたシステムが英語環境で起動し、SOFTWARE 2 of 2 CD および LANGUAGES CD のインストール画面が英語で表示されることがあります。
回避方法 : アップグレード終了後、システムのデフォルトロケールを /etc/default/init ファイルの LANG 環境変数に設定してください。
Solaris 8 および Solaris 8 アップデートリリースから Solaris 9 12/02 へアップグレードを行うと、古いフォント設定ファイル (ファイル末尾に :8 が付く) が残ります。
回避方法 : 古いフォント設定ファイルは削除してください。
# rm /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.upr:8 # rm /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.scale:8 # rm /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.alias:8 # rm /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr:8 # rm /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.scale:8 # rm /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.alias:8 |
Solaris 9 12/02 のインストール全般に関する注意事項とバグ情報を説明します。
複数のネットワークインタフェースを持つシステムに Solaris 9 12/02 オペレーティング環境をインストールまたはアップグレードした場合、システムはすべてのシステムインタフェースが使用可能であると認識します。つまり、ネットワークにプラグインされていない 、あるいは使用する予定のないインタフェースが ifconfig -a コマンドの出力に表示されます。さらに、同じイーサネットアドレスを持つインタフェースに同じ IP アドレスが割り当てられることがあります。その場合、次のエラーメッセージが表示されます。
ifconfig: setifflags: SIOCSLIFFLAGS: qfe3: Cannot assign requested address |
この問題は、local-mac-address
PROM 変数が false に設定されているシステム上でも発生します。この問題が発生するのは、すべてのインタフェースが同じ IP アドレスで構成されるためです。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
構成されたインタフェースだけを使用するには、初期ブート後にシステムをリブートする。
各ネットワークインタフェースに異なる IP アドレスを割り当てるには、次のいずれかの方法で local-mac-address
PROM 変数を true に設定する。
ok プロンプトで、次のコマンドを入力する。
ok setenv local-mac-address? true |
スーパーユーザーとして、次のコマンドを端末ウィンドウに入力する。
# eeprom local-mac-address?=true |
同梱されている CD を、その CD に含まれている Solaris Web Start 2.x (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしているときに、スワップ容量の不足のためインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、エラーメッセージは次のように文字化けしています。
RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? |
回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.x は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.x を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、スワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。
選択したデフォルトロケールに関係なく、install_log、upgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されます。
回避方法 : コードコンバータで変換して参照するか、テキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。
日本語タイプ 5 キーボードは OpenBoot PROM のバージョンによっては、モニターレベルでタイプ 4 キーボードとして動作します。そのため、モニターレベルでは、キーボード上の印字と実際の入力が一部異なります。次の表を参照してください。その他の注意事項は、U.S. タイプ 5 キーボードと同じです。『Sun タイプ 5 キーボードプロダクトノート』を参照してください。
表 2–6 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字日本語タイプ 5 キーボード上の印字 | 実際の入力文字 |
---|---|
“ | @ |
& | ^ |
' | & |
( | * |
) | ( |
Shift-0 | ) |
= | _ |
~ | + |
^ | = |
¥ | \ |
@ | [ |
` | { |
[ | ] |
{ | } |
+ | : |
: | ' |
* | “ |
] | ` |
} | ~ |
_ | LF |
\ | LF |
64 ビット Solaris をインストールする場合の、注意事項とバグ情報について説明します。
システムがすでに 64 ビット対応のファームウェアを実行している場合、Flash PROM のアップデートは不要です。
UltraSPARC® システム上で 64 ビット Solaris オペレーティング環境を実行する場合、Flash PROM ファームウェアのアップデートが必要な場合があります。 Solaris 9 12/02 インストールプログラムには、64 ビットサポートを追加する選択肢があります。UltraSPARC システムにインストールする場合は、この 64 ビットサポートがデフォルトで選択されます。64 ビットシステムは、200MHz 以上の CPU 速度を持つ場合のみ、デフォルトで 64 ビットでブートします。
Sun システムまたは UltraSPARC システムで 32 ビット Solaris オペレーティング環境を実行する場合は、Flash PROM のアップデートは不要です。
次の表に、UltraSPARC (Sun4UTM) システムと必要な最小限のファームウェアバージョンを示します。システムタイプは、uname -i コマンドを実行して確認できます。実行中のファームウェアバージョンは、prtconf -V コマンドを実行して確認できます。
表 2–7 UltraSPARC システム上で 64 ビット Solaris を実行するために必要なファームウェアバージョン
システムタイプ (uname -i で出力される) |
必要最小限のファームウェアバージョン (prtconf -V で出力される) |
---|---|
SUNW,Ultra-1-Engine |
3.10.0 |
SUNW,Ultra-1 |
3.11.1 |
SUNW,Ultra-2 |
3.11.2 |
SUNW,Ultra-4 |
3.7.107 |
SUNW,Ultra-Enterprise |
3.2.16 |
この表に記載されていないシステムでは、Flash PROM をアップデートする必要はありません。
Solaris CD を使用して Flash PROM をアップデートする方法については、「Solaris 9 on Sun Hardware Collection」のマニュアルをご覧ください。 このコレクション中のマニュアルは、 http://docs.sun.com で参照することができます。
翻訳された PDF 形式の文書コレクションの中には、パッケージ名が 9 文字を超えるものがあります。Solaris 7 または 8 オペレーティング環境が稼働しているサーバーに、このような PDF コレクションをインストールする場合は、先にパッチを 2 つインストールしておく必要があります。
このリリースの時点では、Solaris 2.6 サーバー用のパッチはありません。
回避方法 : 各パッチのインストール手順については、文書メディア (Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION CD 1 of 2、2 of 2、または DVD) に収録されている Solaris Documentation Important Information (『Solaris ドキュメントに関する重要情報』)ファイルを参照してください。このファイルは、次のディレクトリにあります。
mount-point/README/locale/install_locale.html |
たとえば、Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION CD 1 of 2 の英語ファイルは、次のディレクトリにあります。
sol_9_1202_doc_1of2/README/C/install_C.html |
Solaris 9 Product Registry から立ち上げる Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION CD の uninstaller で「全体」を選択した場合、uninstaller はデフォルトでインストールされるマニュアルパッケージしか削除しません。
回避方法: uninstaller のアンインストール形式の選択で「部分」を選択して、アンインストールしたいパッケージを選択します。
-nodisplay オプションを指定して Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION CD のインストールプログラムを使用すると、確認画面が正しく表示されないことがあります。
回避方法 : Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION CD のインストールプログラムを使用するときに、-nodisplay オプションを指定しないでください。Solaris 9 12/02 DOCUMENTATION CD をインストールするときには、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) モードを使用してください。
Solaris 9 12/02 では、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。 これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。
簡体字中国語または繁体字中国語のロケールを含んだ Solaris 9 Beta Refresh オペレーティング環境を実行しているシステムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする場合、簡体字中国語と繁体字中国語の CDE フォント各国語対応パッケージ (SUNWcdft または SUNWhdft) が適切な Solaris 9 12/02 パッケージにアップグレードされないため、アップグレードは正常に完了しません。次のエラーメッセージが表示されます。
Removing package SUNWcdft: /a/var/sadm/pkg/SUNWcdft/install/postremove: /a/usr/dt/config/xfonts/zh_CN.EUC: does not exist /a/var/sadm/pkg/SUNWcdft/install/postremove: /a/usr/dt/config/xfonts/zh_CN.GBK: does not exist /a/var/sadm/pkg/SUNWcdft/install/postremove: /a/usr/dt/config/xfonts/zh_CN.UTF-8: does not exist pkgrm: ERROR: postremove script did not complete successfully |
回避方法: Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする前に、Solaris 9 Beta Refresh の postremove ファイルを適宜削除します。
# rm /var/sadm/pkg/SUNWcdft/install/postremove # rm /var/sadm/pkg/SUNWhdft/install/postremove |
Solaris 8 Language Supplement CD がインストールされている Solaris 8 オペレーティング環境を実行しているシステムを Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする場合、いくつかの無効なパッケージがあります。タイ語、ロシア語、ポーランド語、およびカタロニア語のロケールパッケージがシステムに残ります。これらのロケールパッケージでは ARCH=sparcall が設定されているので、Solaris 9 12/02 オペレーティング環境へのアップグレード時に削除されません。
回避方法: Solaris 9 12/02 オペレーティング環境にアップグレードする前に、Solaris Product Registry アプリケーションを使用して Solaris 8 Languages Supplement CD パッケージを削除してください。