DNS データのキャッシュを保持するという意味では、すべてのサーバーがキャッシュサーバーであるといえます。キャッシュ専用 (スタブ) サーバーは、in-addr.arpa. ドメイン以外のどのゾーンのマスターサーバーでもないサーバーです。
キャッシュ専用サーバーは正規データは一切保持しません。キャッシュ専用サーバーは照会を行い、in.named ファイルにリストされているホストを照会して必要な情報を探します。つまり、キャッシュ専用サーバーは、正規のネームサーバーと同様の照会を行いますが、正規データそのものは一切保持しません。
次に、キャッシュ専用サーバーの起動ファイルの例を示します。
; ; Sample named.boot file for caching-only name server ; ; type domain source file or host ; directory /var/named cache . named.ca master 0.0.127.in-addr.arpa named.local |
サーバーをキャッシュ専用サーバーとして指定するための行は特に必要ありません。起動ファイル内に slave または master など、権限に関する行がないということが、キャッシュ専用サーバーであると判断する根拠になります。
ただし、以下が必要です。
起動ファイルの directory 行
起動ファイルの master 0.0.127.in-addr.arpa 行
ブートファイルの cache. named.ca 行