hosts ファイルには、ローカルゾーン内のマシンに関するすべてのデータが含まれています。このファイル名は、起動ファイル内で指定します。/etc/hosts との混同を避けるために、hosts 以外の名前を付けます。たとえば、これらのファイルに db.domain パターンを使用して名前を付けることができます。この命名方法により、doc.com と sales.doc.com ドメインのホストファイルは db.doc と db.sales になります。
hosts ファイルには、ゾーン内にある各マシンの全データが収められています。ゾーンが複数のドメインにまたがっている場合は、そのゾーンを構成する全ドメインの全マシンがそのゾーンのホストファイルに列挙されます。hosts ファイルの設定 を参照してください。
hosts という名前はファイルの役割や内容を表す総称名です。ただし、この総称名をそのまま使うと /etc/hosts と紛らわしいので、この種のファイルは hosts 以外の名前にします。 ドメイン内に複数のゾーンがある場合は、各ゾーンに 1 つずつ hosts ファイルを置き、各ゾーンの hosts ファイルには一意の名前を付けなければなりません。たとえば、DNS ドメイン内に doc.com と sales.doc.com という 2 つのゾーンがある場合は、1 つを db.doc、もう 1 つを sales.db.doc という名前にするとよいでしょう。
各ゾーンには個別の、一意の名前を持つ hosts ファイルが必要です。複数のゾーンが存在する場合は、各ゾーンの hosts ファイルには他のゾーンのマスター (マスター、スレーブ) サーバーに関する情報も含める必要があります。詳細については、例 5–16 を参照してください。
; ; SOA rec doc.com. IN SOA sirius.doc.com. sysop.centauri.doc.com. ( 1997071401 ; serial number (YYYYMMDD##) 10800 ; refresh every 3 hours 10800 ; retry every 3 hours 604800 ; expire after a week 86400 ) ; TTL of 1 day ; Name Servers doc.com. IN NS sirius.doc.com. sales.doc.com. IN NS altair.sales.doc.com. ; Addresses localhost. IN A 127.0.0.1 sirius IN A 192.168.6.1 rigel IN A 192.168.6.112 antares IN A 192.168.6.90 polaris IN A 192.168.6.101 procyon IN A 192.168.6.79 tauceti IN A 123.45.6.69 altair.sales.doc.com. IN A 111.22.3.4 ; aliases durvasa IN CNAME sirius.doc.com. dnsmastr IN CNAME sirius.doc.com. dnssales IN CNAME altair.sales.doc.com. |
hosts ファイルは通常、次の 5 つの要素で構成されています。
1 つの SOA (権限の開始) レコード
1 つまたは複数の NS (ネームサーバー) レコード。マスターおよびスレーブの DNS ネームサーバーを識別する
A (アドレス) レコード。ゾーン内の各ホストに必要
CNAME (正規名) レコード。ゾーン内の各ホストのエイリアスに必要
1 つまたは複数の MX (メール交換) レコード