Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

$ORIGIN()

$ORIGIN コマンドによって、データファイル内の起点を変更できます。この行は 1 列目から始まり、ドメイン名が続きます。これによって、相対ドメイン名 (たとえば、完全指定されていないドメイン名) の現在の起点を指定の名前に変更します。これは、1 つのデータファイルに複数のドメインを入れるのに便利です。


注 –

1 つのデータファイルに複数のゾーンを入れるために $ORIGIN() を使うことはできません。


$ORIGIN コマンドは、必要に応じて必要な数だけデータファイルで使用できます。$ORIGIN() 文がない場合、DNS データファイルのデフォルトの起点は、named.conf ファイルの master または slave の各行の 2 番目のフィールドに指定されているドメイン名となります。