Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

インデックス表示の使用

インデックス表示は、Sun ONE Directory Server の機能で、仮想リスト表示とも呼ばれます。クライアントは、インデックス表示を使用して、エントリのグループや番号の記載された長いリストを表示して選択を実行できます。このため、各クライアントの検索処理を短縮できます。インデックス表示により最適化かつ事前定義された検索パラメータが提供されるため、Solaris LDAP ネームクライアントは、さまざまなサービスから特定の情報により素早くアクセスできるようになります。インデックス表示を作成しない場合、サーバーが検索時間を制限するために、クライアントが指定されたタイプのエントリすべてを取得できない場合があります。また、エントリの番号を確認できない場合もあります。

インデックスはディレクトリサーバー上に構成されるため、プロキシユーザーはこれらのインデックスに読み取りアクセス権限を保持します。

Sun ONE Directory Server 上でのインデックス作成の詳細、およびその使用によるパフォーマンス上のコストについては、『iPlanet Directory Server 5.1 管理者ガイド』を参照してください。

次の例では、-n オプションでエントリをインデックス化するデータベースの名前を示し、 -s オプションでディレクトリサーバーのインスタンスを示します。


注 –

idsconfig により、デフォルト VLV インデックスがすべて作成されます。


directoryserver -s ipdserver vlvindex -n userRoot -T getgrent
directoryserver -s ipdserver vlvindex -n userRoot -T gethostent
directoryserver -s ipdserver vlvindex -n userRoot -T getnetent
directoryserver -s ipdserver vlvindex -n userRoot -T getpwent
directoryserver -s ipdserver vlvindex -n userRoot -T getrpcent
directoryserver -s ipdserver vlvindex -n userRoot -T getspent