サブミラーとして使用するコンポーネント (連結またはストライプ) を特定します。
サブミラーのサイズは、ミラー内の既存のサブミラーと同じかそれ以上でなければなりません。サブミラーとして使用するボリュームをまだ作成していない場合は、RAID 0 (ストライプ方式) ボリュームの作成または RAID 0 (連結方式) ボリュームを参照してください。
すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはルート権限が必要です。
次のどちらかの方法でサブミラーを接続します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ボリューム (Volumes) 」ノードを開き、ミラーを選択し、「アクション (Action) 」、「プロパティ (Properties) 」の順に選択し、「サブミラー (Submirror) 」タブをクリックします。画面の指示に従ってサブミラーを接続します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
metattach mirror submirror コマンドを実行します。
# metattach mirror submirror |
詳細は、metattach(1M) のマニュアルページを参照してください。
「can't attach labeled submirror to an unlabeled mirror」というエラーメッセージが表示された場合、ミラーに RAID 0 ボリュームを接続できなかったことを意味します。ラベル付きボリューム (サブミラー) は、最初のコンポーネントがシリンダ 0 から始まります。ラベルなしのボリュームは、最初のコンポーネントがシリンダ 1 から始まります。ラベル付きサブミラーのラベルを壊す恐れがあるので、ラベル付きサブミラーをラベルなしのミラーに接続することを Solaris ボリュームマネージャは認めません。
# metastat d30 d30: mirror Submirror 0: d60 State: Okay ... # metattach d30 d70 d30: submirror d70 is attached # metastat d30 d30: mirror Submirror 0: d60 State: Okay Submirror 1: d70 State: Resyncing Resync in progress: 41 % done Pass: 1 Read option: roundrobin (default) Write option: parallel (default) Size: 2006130 blocks ... |
この例では、サブミラー d70 を 1 面ミラー d30 に接続して 2 面ミラーを作成します。ミラー d30 は、最初、サブミラー d60 から構成されています。サブミラー d70 は RAID 0 ボリュームです。まず、サブミラーを接続する前に、metastat コマンドでミラーが「正常 (Okay) 」状態であることを確認します。metattach コマンドを実行すると、新しいサブミラーと既存のミラーの同期がとられます。ミラーに新しいサブミラーが接続されると、そのことを示すメッセージが表示されます。サブミラーとミラーの同期がとられていることを確認するために、 metastat コマンドを実行します。
すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはルート権限が必要です。
RAID 1 ボリュームの背景情報を確認します。
次のどちらかの方法でサブミラーを切り離します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ボリューム (Volumes) 」ノードを開き、ミラーを選択し、「アクション (Action) 」、「プロパティ (Properties) 」の順に選択し、「サブミラー (Submirror) 」タブをクリックします。画面の指示に従ってサブミラーを切り離します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
metadetach コマンドを使ってミラーからサブミラーを切り離します。
# metadetach mirror submirror |
詳細は、metadetach(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metastat d5: mirror Submirror 0: d50 ... # metadetach d5 d50 d5: submirror d50 is detached |
この例では、metadetach コマンドを使って、ミラー d5 からサブミラー d50 を切り離します。d50 のスライスは他の場所で再使用されます。サブミラーが切り離されると、そのことを示すメッセージが表示されます。
metaonline コマンドを実行できるのは、そのサブミラーが metaoffline コマンドによってオフラインにされている場合に限られます。metaonline コマンドを実行すると、サブミラーとミラーの再同期が自動的に開始します。
metaoffline コマンドの機能は、metadetach コマンドの機能に似ています。ただし、metaoffline コマンドでは、サブミラーとミラーの論理的な関連付けは切り離されません。
すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはルート権限が必要です。
RAID 1 ボリュームの背景情報を確認します。
次のどちらかの方法でサブミラーをオンラインまたはオフラインにします。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ボリューム (Volumes) 」ノードを開き、ミラーを選択し、「アクション (Action) 」、「プロパティ (Properties) 」の順に選択し、「サブミラー (Submirror) 」タブをクリックします。画面の指示に従ってサブミラーをオンラインまたはオフラインにします。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
metaoffline コマンドでサブミラーをオフラインにします。
# metaoffline mirror submirror |
詳細は、metaoffline(1M) のマニュアルページを参照してください。
metaonline コマンドでサブミラーをオンラインにします。
# metaonline mirror submirror |
詳細は、metaonline(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metaoffline d10 d11 d10: submirror d11 is offlined |
この例では、サブミラー d11 をミラー d10 からオフラインにします。 読み取りは他のサブミラーから行われます。最初の書き込みが行われると、ミラーは同期していない状態になります。この不整合の状態は、オフラインにしたサブミラーをオンラインに戻すと訂正されます。
# metaonline d10 d11 d10: submirror d11 is onlined |
この例では、サブミラー d11 をミラー d10 でオンラインに戻します。
すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはルート権限が必要です。
RAID 1 および RAID 5 ボリューム内のコンポーネントの交換と有効化の概要と RAID 1 ボリュームの背景情報を確認します。
次のどちらかの方法でサブミラー内のスライスを有効にします。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ボリューム (Volumes) 」ノードを開き、ミラーを選択し、「アクション (Action) 」、「プロパティ (Properties) 」の順に選択し、「サブミラー (Submirror) 」タブをクリックします。画面の指示に従ってスライスを有効にします。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
metareplace コマンドを使って、サブミラー内のエラーが発生したスライスを有効にします。
# metareplace -e mirror failed-slice |
metareplace コマンドを実行すると、修復または交換されたスライスとミラーの他の部分との再同期が自動的に開始されます。
詳細は、metareplace(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metareplace -e d11 c1t4d0s7 d11: device c1t4d0s7 is enabled |
この例の場合、ミラー d11 には、ソフトエラーが発生したスライス c1t4d0s7 を使用するサブミラーがあります。-e オプションを付けた metareplace コマンドを実行して、エラーの発生したスライスを有効にします。
物理ディスクに障害が発生した場合は、そのディスクをシステム上で利用可能な他のディスク (およびスライス) と交換できます (サブミラー内のスライスを交換するにはを参照)。あるいは、ディスクを修復または交換し、フォーマットした上で、この例のように、 - e オプションを指定した metareplace コマンドを使用することもできます。