Solaris のシステム管理 (上級編)

障害の通知の設定

事前に選択しておくと、印刷サービスはプリンタ障害を検出したときに通知できます。プリンタの障害通知を受け取る方法として、以下のいずれかの方法を、lpadmin -A コマンドまたは Solaris プリンタマネージャを使用して選択することができます。

ただし、lpadmin -A コマンドを使用すると、選択したプログラムで指定されるメッセージを受信するようにすることもできます。また、lpadmin -A コマンドで、すでに知っているエラーに関する通知を選択的に抑制することもできます。

障害通知を配信するプログラムを指定しなければ、障害警告の内容は事前に定義済みのメッセージになります。このメッセージは、プリンタが印刷を停止しており、解決が必要であることを示します。

次の表は、lpadmin -A コマンドでプリンタに設定できる警告値を示しています。 これらの警告値は、印字ホイール、フォントカートリッジ、フォームについても設定できます。

表 5–3 印刷障害の警告値

-A alert の値

説明 

'mail [user-name]'

警告メッセージをプリンタサーバー上の root か lp、またはユーザー名として指定した user-name に電子メールで送信する

'write [user-name]'

警告メッセージをプリンタサーバー上の root か lp のコンソールウィンドウ、またはユーザー名として指定した user-name のコンソールウィンドウに送信する。指定したユーザーが警告メッセージを受け取るには、プリンタサーバーにログインしていなければならない

'command'

警告ごとに command ファイルを実行する。環境変数とカレントディレクトリは保存され、ファイルの実行時に復元される

quiet

障害が解決されるまで警告を停止する。この値は、ユーザー (root または指定したユーザー) が繰り返し警告を受け取るときに使用する 

none

警告を送信しない。プリンタの障害警告を指定しない場合は、これがデフォルト値である