Solaris のシステム管理 (上級編)

ディスク動作をチェックする方法 (sar -d)

sar -d コマンドを使用すると、ディスク動作の統計情報が表示されます。


$ sar -d
00:00:00   device        %busy   avque   r+w/s  blks/s  avwait  avserv

01:00:00   fd0               0     0.0       0       0     0.0     0.0

次の表は、-d オプションを指定したときに報告されるディスクデバイスの動作を示します。

表 24–10 sar -d コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

device

監視中のディスクデバイス名 

%busy

デバイスが転送要求のサービスに費やす時間の割合 

avque

平均待ち時間と平均サービス時間の合計 

r+w/s

デバイスへの 1 秒当りの読み取り転送数と書き込み転送数 

blks/s

デバイスに転送される 1 秒当たりの 512 バイトブロック数 

avwait

待ち行列内の転送要求の平均アイドル時間 (ミリ秒単位)。これは、待ち行列が占有されている場合のみ計測される 

avserv

デバイスが 1 転送要求の処理に要する平均時間 (ミリ秒単位)。ディスクの場合は、この値にシークタイム、回転待ち時間、データ転送時間が含まれる 

待ち行列内に何かがあるときは、待ち行列の長さと待ち時間が計測されるので注意してください。%busy の値が小さい場合に、待ち行列とサービス時間が大きければ、変更されたブロックをディスクに随時書き込むために、システムが定期的に処理していることを示す場合があります。

例 — ディスク動作をチェックする

次の例は、sar -d コマンドからの一部省略した出力を示します。


$ sar -d
SunOS venus 5.9 Generic sun4u    06/24/2001

00:00:00   device        %busy   avque   r+w/s  blks/s  avwait  avserv

01:00:00   fd0               0     0.0       0       0     0.0     0.0
           nfs1              0     0.0       0       0     0.0     0.0
           sd0               0     0.0       0       0     0.0    39.6
           sd0,a             0     0.0       0       0     0.0    39.6
           sd0,b             0     0.0       0       0     0.0     0.0
           sd0,c             0     0.0       0       0     0.0     0.0
           sd0,f             0     0.0       0       0     0.0     0.0
           sd0,g             0     0.0       0       0     0.0     0.0
           sd0,h             0     0.0       0       0     0.0     0.0
           sd6               0     0.0       0       0     0.0     0.0