Solaris のシステム管理 (上級編)

1 つのジョブのスケジューリング (at)

特定の 1 つのジョブを後で実行するように at コマンドを使用してスケジュールできます。ジョブは 1 つのコマンドやスクリプトで構成されます。

crontab コマンドと同様に、at コマンドは定型作業の自動実行をスケジュールします。しかし、crontab ファイルとは異なり、at ファイルはそれぞれのタスクを 1 回実行して、その後はディレクトリから削除されてしまいます。したがって、at はそれぞれ単純なコマンドまたはスクリプトを実行して、後で調べることができるようにそれらの出力を別々のファイルに送るように使用するのが最も効果的です。

at ジョブの実行を指定するには、単にコマンド構文に従って at オプションで実行時刻を指定してください。at ジョブの実行を指定する方法についての詳細は、at コマンドの説明を参照してください。

at コマンドは、入力されたコマンドまたはスクリプトを、現在の環境変数のコピーと一緒に /var/spool/cron/atjobs ディレクトリに格納します。作成された at ジョブには、ファイル名として、at 待ち行列内での位置を指定する長い数値と .a 拡張子からなる、たとえば 793962000.a のような文字列が与えられます。

cron デーモンは、通常 15 分間隔で定期的に atrun プログラムを実行します。 atrun プログラムは、スケジュールされた時間に at ジョブを実行します。cron デーモンが at ジョブを実行すると、at ジョブのファイルが atjobs ディレクトリから削除されます。

at ジョブをスケジューリングする手順については、at ジョブを作成する方法を参照してください。