Solaris のシステム管理 (上級編)

dumpadm コマンド

dumpadm コマンドを使用して、Solaris 環境でシステムクラッシュダンプ情報を管理します。

次の表で dumpadm の構成パラメータを説明します。

ダンプパラメータ 

説明 

ダンプデバイス 

システムがクラッシュしたときにダンプデータを一時的に保存するデバイス。ダンプデバイスがスワップ領域でない場合は、savecore がバックグラウンドで実行されるため、ブートプロセスの速度が上がる

savecore ディレクトリ

システムのクラッシュダンプファイルを保存するディレクトリ 

ダンプ内容 

ダンプするメモリーデータの種類 

最小空き容量 

クラッシュダンプファイルを保存した後で savecore ディレクトリに必要な最小空き容量。空き容量を指定しないと、デフォルトで 1M バイトになる

詳細については、dumpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

dumpadm コマンドで管理するダンプ構成パラメータは、/etc/dumpadm.conf ファイルに保存されます。


注 –

/etc/dumpadm.conf ファイルは、手作業で編集しないでください。このファイルを手作業で編集すると、システムダンプ構成の整合性が失われる恐れがあります。


dumpadm コマンドの動作

dumpadm コマンドは、システム起動時に /etc/init.d/savecore スクリプトによって呼び出され、/etc/dumpadm.conf ファイルの情報に基づいてクラッシュダンプパラメータの構成を行います。

dumpadmコマンドは、/dev/dump インタフェースを通してダンプデバイスとダンプ内容を初期化します。

ダンプ構成が完了すると、savecore スクリプトは、/etc/dumpadm.conf ファイルの内容を解析してクラッシュダンプファイルのディレクトリの場所を探します。次に、 savecore を呼び出して、クラッシュダンプがあるかどうかを調べたり、クラッシュダンプディレクトリにある minfree ファイルの内容を確認したりします。