Solaris のシステム管理 (基本編)

ソフトウェアパッケージを管理するためのツール

Solaris リリースをシステムにインストールした後でソフトウェアパッケージをシステムに追加したり、システムから削除するためのツールは、次のとおりです。

ソフトウェアパッケージ情報の追加、削除、表示に使用するツール 

追加機能  

Solaris Web Start プログラム 

インストーラを起動して、Solaris 9 メディアパックに含まれている製品を追加する。個々のソフトウェアパッケージを追加することはできない 

Solaris Product Registry 

インストーラを起動して、ソフトウェア製品情報を追加、削除、または表示する。Solaris Web Start プログラムや Solaris pkgadd コマンドを使って初めからインストールされているソフトウェア製品に関する情報を削除または表示する場合は、Solaris Product Registry を使用する

パッケージコマンド (pkgaddpkgrmpkginfo)

これらのコマンドをスクリプトに組み込む、オプションのファイルを設定してユーザーの対話操作を省略したり特別なチェック作業を追加したりする、ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリにコピーする 

Admintool 

この GUI ツールの使い方に関する一般的な情報を提供するオンラインヘルプを表示する。次の場合は、Admintool を使用してソフトウェアの追加や削除を行うのが最も簡単な方法である。 

  • ソフトウェアパッケージの命名規則に慣れていない場合

  • コマンド行オプションの使い心地が悪い場合

  • 一度に 1 つのシステムでしかソフトウェアの管理を行わない場合

次の表に、pkgadd コマンドや pkgrm コマンドではなく、GUI ツールを使用して行うことができるソフトウェア管理作業を示します。

表 22-1 ソフトウェア管理機能

ソフトウェア管理作業 

Admintool、Solaris Product Registry、Solaris Web Start プログラムを使用して行えるかどうか 

スタンドアロンシステム、またはサーバーシステムでのソフトウェアパッケージの追加と削除 

可能 

インストールされているすべてのソフトウェアの簡単な表示 

可能 

インストール用メディア上のパッケージの簡単な表示と選択 

可能 

スプールディレクトリへのパッケージの追加 

不可 

管理ファイルを使用したユーザー対話操作の省略 

不可