この手順は、マスター KDC にスワップ可能なスレーブ KDC に対して実行します。
KDC をインストールするときに、マスター KDC およびスワップ可能なスレーブ KDC に対して別名を使用します。
KDC に対してホスト名を定義するときは、各システムの別名が DNS に登録されている必要があります。/etc/krb5/krb5.conf ファイルにホストを定義するときも、別名を使用します。
手順に従って、スレーブ KDC をインストールします。
スワップするサーバーは、レルム内でスレーブ KDC として動作している必要があります。手順については、スレーブ KDC を構成する方法 を参照してください。
マスター KDC コマンドを移動します。
このスレーブ KDC からマスター KDC コマンドが実行されるのを回避するために、kprop、kadmind、および kadmin.local コマンドを予約した場所に移動します。
kdc4 # mv /usr/lib/krb5/kprop /usr/lib/krb5/kprop.save kdc4 # mv /usr/lib/krb5/kadmind /usr/lib/krb5/kadmind.save kdc4 # mv /usr/sbin/kadmin.local /usr/sbin/kadmin.local.save |
root の crontab ファイルの kprop 行をコメントにします。
スレーブ KDC が KDC データベースのコピーを伝播しなくなります。
kdc4 # crontab -e #ident "@(#)root 1.19 98/07/06 SMI" /* SVr4.0 1.1.3.1 */ # # root の crontab はアカウントデータ収集を実行するために使用する # # rtc コマンドは、夏時間を変更する場合に実時間クロックを # 調整するために実行する # 10 3 * * 0,4 /etc/cron.d/logchecker 10 3 * * 0 /usr/lib/newsyslog 15 3 * * 0 /usr/lib/fs/nfs/nfsfind 1 2 * * * [ -x /usr/sbin/rtc ] && /usr/sbin/rtc -c> /dev/null 2>&1 30 3 * * * [ -x /usr/lib/gss/gsscred_clean ] && /usr/lib/gss/gsscred_clean #10 3 * * * /usr/lib/krb5kprop_script kdc1.example.sun.com #SUNWkr5ma |