マスター KDC 上でスーパーユーザーになります。
kdb5_util の dump コマンドを使用して、Kerberos データベースをバックアップします。
# /usr/sbin/kdb5_util dump [-verbose] [-d dbname] [filename [principals...]] |
-verbose |
バックアップする各主体とポリシー名を出力する |
dbname |
バックアップするデータベース名を定義する。指定したデータベース名には、.db が付加される。ファイルの絶対パスを指定できる。-d オプションを指定しない場合、デフォルトのデータベース名は /var/krb5/principal となる。実際には、/var/krb5/principal.db という名前に変換される |
filename |
データベースのバックアップに使用するファイルを定義する。ファイルの絶対パスを指定できる。ファイルを指定しなかった場合、データベースは標準出力にダンプされる |
principal |
バックアップする主体を 1 つ以上定義する (区切り文字は空白)。主体名は完全指定形式にする必要がある。主体を指定しなかった場合、データベース全体がバックアップされる |
次の例では、Kerberos データベースは dumpfile と呼ばれるファイルにバックアップされます。-verbose オプションが指定されているため、各主体はバックアップされるときに出力されます。
# kdb5_util dump -verbose dumpfile kadmin/kdc1.eng.example.com@ENG.EXAMPLE.COM krbtgt/eng.example.com@ENG.EXAMPLE.COM kadmin/history@ENG.EXAMPLE.COM pak/admin@ENG.EXAMPLE.COM pak@ENG.EXAMPLE.COM changepw/kdc1.eng.example.com@ENG.EXAMPLE.COM |
次の例では、pak および pak/admin 主体が Kerberos データベースからバックアップされます。
# kdb5_util dump -verbose dumpfile pak/admin@ENG.EXAMPLE.COM pak@ENG.EXAMPLE.COM pak/admin@ENG.EXAMPLE.COM pak@ENG.EXAMPLE.COM |