この節では、SEAM ソフトウェアの障害追跡について説明します。
Kerberos NFS ファイルシステムのマウントに失敗した場合は、NFS サーバーに /var/tmp/rc_nfs ファイルが存在することを確認してください。ファイルシステムの所有者が root でない場合は、削除してから再度マウントします。
Kerberos NFS ファイルシステムへのアクセスに問題がある場合は、使用するシステムと NFS サーバーの inetd.conf ファイル内に gssd のエントリが存在することを確認してください。
Kerberos NFS ファイルシステムにアクセスしようとしたときに invalid argument または bad directory のエラーメッセージが表示された場合は、NFS ファイルシステムをマウントするときに完全指定形式の DNS 名を使用していない可能性があります。マウントされているホストが、サーバーのキータブファイル内のサービス主体名に含まれるホスト名と一致していません。
また、複数の Ethernet インタフェースを実装したサーバーに DNS を設定するときに、ホスト単位に複数のアドレスレコードを割り当てずに、インタフェース単位に名前を割り当てた場合にも、この問題が発生します。SEAM の場合は、次のようにホスト単位に複数のアドレスレコードを設定する必要があります。 [Ken Hornstein, “Kerberos FAQ,” [http://www.nrl.navy.mil/CCS/people/kenh/kerberos-faq.html], accessed 11 December 1998.]
my.host.name. A 1.2.3.4 A 1.2.4.4 A 1.2.5.4 my-en0.host.name. A 1.2.3.4 my-en1.host.name. A 1.2.4.4 my-en2.host.name. A 1.2.5.4 4.3.2.1 PTR my.host.name. 4.4.2.1 PTR my.host.name. 4.5.2.1 PTR my.host.name.
この例の設定では、インタフェースごとに 1 つの参照が割り当てられます。また、サーバーのキータブファイル内で、3 つのサービス主体の代わりに、1 つのサービス主体を使用できます。
使用するシステムのスーパーユーザーになるときの認証に失敗し、ホストのキータブファイルに root 主体がすでに追加されている場合は、2 つの問題を確認する必要があります。まず、キータブファイル内の root 主体が、そのインスタンスとして完全指定形式名であることを確認します。完全指定形式名の場合は、/etc/resolv.conf ファイルを確認して、システムが DNS クライアントとして正しく設定されていることを確認してください。