Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

新しい主体を作成する方法

対応するコマンド行の例は、この手順のあとに示します。

  1. 必要に応じて、SEAM ツールを起動します。

    詳細は、SEAM ツールを起動する方法を参照してください。


    注 –

    新しい主体を作成するときに、新しいポリシーが必要な場合は、新しいポリシーを作成してから新しい主体を作成する必要があります。 新しいポリシーを作成する方法 を参照してください。


  2. 「Principals」タブをクリックします。

  3. 「New」をクリックします。

    「Principal Basics」パネルが表示され、主体の属性の一部が示されます。

  4. 主体名とパスワードを指定します。

    主体名とパスワードは必須です。

  5. 主体の属性に値を指定します。「Next」をクリックして、属性の値を必要に応じて指定します。

    属性情報は、3 つのウィンドウに表示されます。「Help」メニューから「Context-Sensitive Help」を選択すると、各ウィンドウの属性に関する情報が表示されます。主体のすべての属性の説明については、SEAM ツールパネルの説明 を参照してください。

  6. 主体を保存する場合は、「Save」をクリックします。または、最後のパネルで「Done」をクリックします。

  7. 必要に応じて、新しい主体の Kerberos 管理権限を /etc/krb5/kadm5.acl ファイルに設定します。

    詳細は、Kerberos 管理権限を変更する方法 を参照してください。

例 — 新しい主体の作成

次の例は、pak という新しい主体を作成するときの「Principal Basics」パネルです。ポリシーには、testuser が設定されています。

「SEAM Administration Tool」ウィンドウに、pak 主体のアカウントデータが表示されています。パスワード、アカウントの期限、「testuser」ポリシーなどです。

例 — 新しい主体の作成 (コマンド行)

次の例では、kadminadd_principal コマンドを使用して、 pak という新しい主体を作成しますこの主体のポリシーには、testuser が設定されています


kadmin: add_principal -policy testuser pak
Enter password for principal "pak@EXAMPLE.COM": <パスワードを入力する>
Re-enter password for principal "pak@EXAMPLE.COM": <パスワードを再入力する>
Principal "pak@EXAMPLE.COM" created.
kadmin: quit