admin 主体が Kerberos データベースの管理権限をすべて持っている場合は、SEAM 管理ツールの機能をすべて使用できます。ただし、Kerberos 管理権限は、制限することもできます。たとえば、主体の一覧だけを表示できるようにしたり、主体のパスワードを変更できるようにしたりできます。Kerberos 管理権限を制限した場合でも、SEAM ツールを使用できます。ただし、許可された Kerberos 管理権限によって、SEAM ツールの使い方が異なります。表 11–6 は、Kerberos 管理権限に基づいた SEAM ツールの変更の一覧です。
一覧表示権限がない場合、SEAM ツールの使い方が最も大きく変わります。この場合、操作する主体とポリシーの一覧が「List」パネルに表示されません。代わりに、「List」パネルの「Name」フィールドを使用して、操作する主体またはポリシーを指定する必要があります。
SEAM ツールにログインしても、必要な権限がない場合は、次のメッセージが表示されて 「SEAM Administration Login」ウィンドウに戻ります。
Insufficient privileges to use gkadmin: ADMCIL. Please try using another principal. |
主体が Kerberos データベースを管理する権限を変更する方法については、Kerberos 管理権限を変更する方法 を参照してください。
表 11–6 Kerberos 管理権限を制限して SEAM を使用する
許可しない権限 |
SEAM ツールの変更 |
---|---|
a (追加) |
「Principal List」および「Policy List」パネルの「Create New」と「Duplicate」ボタンを使用できない。追加権限がない場合は、新しい主体またはポリシーを作成または複製できない |
d (削除) |
「Principal List」および「Policy List」パネルの「Delete」ボタンを使用できない。削除権限がない場合は、主体またはポリシーを削除できない |
m (変更) |
「Principal List」および「Policy List」パネルの「Modify」ボタンを使用できない。変更権限がない場合は、主体またはポリシーを変更できない また、「Modify」ボタンを使用できない場合、パスワードの変更権限を持っていても、主体のパスワードを変更できない |
c (パスワードの変更) |
「Principal Basics」パネルの「Password」フィールドが読み取り専用になり、変更できない。パスワードの変更権限がない場合、主体のパスワードを変更できない パスワードの変更権限を持っている場合でも、主体のパスワードを変更するときは、さらに変更権限が必要になる |
i (データベースの照会) |
「Principal List」および「Policy List」パネルの 「Modify」と「Duplicate」ボタンを使用できない。照会権限がない場合は、主体またはポリシーを変更または複製できない また、「Modify」ボタンを使用できない場合、パスワードの変更権限を持っていても、主体のパスワードを変更できない |
l (一覧) |
「List」パネルで主体とポリシーの一覧を表示できない。一覧権限がない場合は、「List」パネルの「Name」フィールドを使用して、操作する主体またはポリシーを指定する必要がある |