Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

デバイス割り当てコマンドの使用方法

この節では、allocatedeallocate、および list_devices コマンドのいくつかのオプションについて説明します。これらのコマンドを使用するには、スーパーユーザーまたは同等の役割が必要です。各コマンドについての詳細は、それぞれのマニュアルページを参照してください。

allocate -F device_special_filename

指定するデバイスを再度割り当てます。通常は、このオプションに -U オプションを付けて、指定するデバイスを指定するユーザーに再度割り当てます。-U オプションを指定しない場合、デバイスは root に割り当てられます。

allocate -U username

デバイスは、現在のユーザーではなく指定するユーザーに割り当てられます。このオプションを使用すると、スーパーユーザーになっている間は、指定するユーザーの識別情報がなくても、そのデバイスを割り当てることができます。

deallocate -F device_special_filename

デバイス割り当てを強制的に解除します。ユーザーに割り当てられたデバイスは、プロセスが終了するとき、またはそのユーザーがログアウトするときに、自動的に割り当てが解除されます。ユーザーがテープドライブの割り当てを解除し忘れたときには、スーパーユーザーになっている間に -F オプションを使用して割り当てを強制的に解除することができます。

deallocate -I

割り当て可能なすべてのデバイス割り当てを強制的に解除します。このオプションは、システムの初期化時にのみ使用します。

list_devices

device_maps ファイルに一覧されたデバイスに関連付けられているデバイス特殊ファイルが一覧されます。

list_devices -U username

指定したユーザー名に関連付けられたユーザー ID に割り当て可能のデバイスまたは割り当て済みのデバイスが一覧されます。このオプションを使用すると、スーパーユーザーになっている間に、別のユーザーに割り当て可能なデバイス、または割り当て済みのデバイスを確認できます。