Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

例 — 監査ファイルの結合と削減

auditreduce-O オプションを使用して、複数の監査ファイルを 1 つのファイルに結合し、そのファイルを指定した出力ファイルに保存します。auditreduce を使用すると、監査ファイルの結合と削除を自動的に実行できます (auditreduce(1M) のマニュアルページの -C-D オプションを参照)。ただし、多くの場合、 find コマンドなどを使用して手動でファイルを選択し、auditreduce を使用してファイル名を指定する方が簡単です。

この方法で auditreduce を使用すると、入力ファイルのすべてのレコードが 1 つの出力ファイルにマージされます。マージが完了したら、入力ファイルは削除する必要があります。また、出力ファイルは、/etc/security/audit/server-name /files という名前のディレクトリに保存し、auditreduce が出力ファイルを検索できるようにする必要があります。


# auditreduce -O combined-filename

auditreduce コマンドを使用すると、入力ファイルを結合するときに不要なレコードを除外して、出力ファイル内のレコード数を削減することもできます。たとえば、auditreduce を使用して、監査ファイルから 1 か月以上経過した記録のログインレコードとログアウトレコードだけを保持して、ほかのすべてのレコードを削除することができます。監査トレール全体が必要になった場合は、バックアップテープから復元することができます。


# auditreduce -O daily.summary -b 19990413 -c lo; compress *daily.summary
# mv *daily.summary /etc/security/summary.dir