ACL (「アクル」と読む) では、ファイルアクセス権の制御をより強化できます。ACL は、Solaris オペレーティング環境の従来の UNIX ファイル保護機能では不十分な場合に追加で使用します。従来の UNIX ファイル保護機能は、所有者、グループ、その他のユーザーという 3 つのユーザークラスに読み取り権、書き込み権、実行権を提供します。 ACL では、ファイルセキュリティを管理するレベルがさらに詳細になります。ACL では、次のファイルアクセス権を定義できます。
所有者のファイルアクセス権
所有者のグループのファイルアクセス権
所有者のグループに属していないユーザーのファイルアクセス権
特定ユーザーのファイルアクセス権
特定グループのファイルアクセス権
以上のカテゴリそれぞれのデフォルトアクセス権
ACL を設定する手順については、アクセス制御リスト (ACL) の使用を参照してください。
次の表に、ファイルやディレクトリに対して ACL を管理するコマンドを示します。
表 15–4 アクセス制御リスト (ACL) コマンド
コマンド |
説明 |
マニュアルページ |
---|---|---|
setfacl |
ACL エントリの設定、追加、変更、および削除を行う |
setfacl(1) |
getfacl |
ACL エントリを表示する |
getfacl(1) |