Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

setuid 実行可能ファイルの制限

実行可能ファイルがセキュリティリスクとなる場合があります。多くの実行可能プログラムは、スーパーユーザー (root) として実行しなければ適切に動作しません。このようなプログラムはユーザー ID が 0 (つまり、setuid=0) で実行されます。このようなプログラムはだれが実行したとしても root ID で実行されます。root ID で動作するプログラムは、プログラムがセキュリティを念頭に置いて作成されていない限り、セキュリティの問題をはらんでいます。

米国 Sun Microsystems, Inc. が setuid ビットを root に設定して出荷する実行可能プログラムを除き、setuid プログラムの使用を許可すべきではありません。setuid プログラムの使用を禁止できない場合は、少なくともその使用を制限すべきです。しっかりした管理を行うためには setuid プログラムの数を少なくする必要があります。