Solaris 9 には、事前定義済みの役割は組み込まれていません。顧客サイトの管理者は、設定する役割の種類を決定する必要があります。ただし、適切な事前定義済みの権利プロファイルを対応する役割に割り当てると、次の 3 つの推奨される役割を簡単に構成できます。
「Primary Administrator」権利プロファイル – すべての管理タスクを実行できる役割用。ほかのユーザーに権限を与えたり、管理役割に関連付けられた権限を編集したりする。この役割のユーザーは、Primary Administrator 役割を割り当てたり、他のユーザーに権利を与えたりすることができる
「System Administrator」権利プロファイル – セキュリティに関係しない管理タスクを実行できる役割用。たとえば、System Administratorは、新しいユーザーアカウントは追加できるが、パスワードを設定したりほかのユーザーに権利を与えたりすることはできない
これらの権利プロファイルを利用すると、システム管理者は権利プロファイルを組み合わせたり調整したりしなくても、1 つの権利プロファイルを使って推奨される役割を構成することができます。
役割をカスタマイズするときは、役割に割り当てられた権利プロファイルの順序を詳細に確認する必要があります。同一のコマンドを複数回入力しても、エラーにはなりません。権利プロファイルでは、最初に発生したコマンドに割り当てられる属性が優先され、後続の同一コマンドはすべて無視されます。
root は、役割として設定することもできます。root を役割に設定すると、ユーザーは root として直接ログインできなくなり、通常のユーザーとしてログインする必要があります。root を役割にするを参照してください。