デスクトップの特性のほとんどは、カスタマイズすることができます。デスクトップの各要素のカスタマイズは、デスクトップ設定ツールと呼ばれる専用ソフトウェアツールによって制御されます。便宜上、設定ツールは、次のヘッダでグループ化されます。
基本
アクセシビリティ
拡張
設定ツールは、次のいずれかの方法で開くことができます。
「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」を選択します。サブメニューから必要なツールを選びます。
デスクトップ背景の「ここからスタート」オブジェクトをダブルクリックします。Nautilus
ウィンドウが「ここからスタート」で開きます。Nautilus
ウィンドウの「設定」オブジェクトをダブルクリックして、設定ツールを表示します。必要なツールをダブルクリックします。
この節では、デスクトップの設定方法に関する以降の章について説明します。
基本設定ツールの使用方法
この章では、デスクトップ背景のカスタマイズ方法について説明しています。キーボード設定およびマウス設定の構成方法に関する情報も提供します。この章では、ショートカットキーの構成方法、サウンド環境の設定方法、およびネットワークプロキシの構成方法についても説明しています。また、デスクトップのテーマおよびフォントの選択方法、およびアプリケーションのメニューバーとツールバーのカスタマイズ方法に関する情報も提供します。さらに、ウィンドウフォーカスの動作をカスタマイズする方法も説明しています。
拡張設定ツールの使用方法
この章では、ファイルタイプ、優先アプリケーション、およびパネルの構成方法について説明しています。セッションおよび起動プログラムのカスタマイズ方法に関する情報も提供します。
アクセシビリティ設定ツールの使用方法
この章では、デスクトップのアクセシビリティ機能の使用方法について説明しています。キーボードのアクセシビリティ機能の使用方法についても説明しています。
デスクトップのカスタマイズには、基本設定ツールを使用します。基本設定ツールでは、キーボード設定およびマウス設定を行えます。また、ショートカットキーの構成、サウンドの設定、およびネットワークプロキシの構成にも、基本設定ツールを使用できます。さらに、基本設定ツールを使用して、デスクトップのテーマやフォントを選んだり、アプリケーションのメニューバーおよびツールバーをカスタマイズしたりすることもできます。ウィンドウフォーカスの動作もカスタマイズできます。
この章では、基本設定ツールを使用した、デスクトップのカスタマイズ方法について説明します。
次のいずれかの方法を使用して、基本設定ツールの 1 つを開くことができます。
「デスクトップ設定」メニュー
「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」を選択します。サブメニューから必要な設定ツールを選びます。そのツールのダイアログが表示されます。
「ここからスタート」
Nautilus
ウィンドウを開いて、「移動」-> 「ここからスタート」を選択します。または、デスクトップの背景上の「ここからスタート」オブジェクトをダブルクリックします。「ここからスタート」の位置が表示されます。Nautilus
ウィンドウの「デスクトップ設定」オブジェクトをダブルクリックして、設定ツールを表示します。
必要なツールをダブルクリックします。そのツールのダイアログが表示されます。
デスクトップ背景とは、パネルやウィンドウなど、グラフィカルなインタフェース項目が何も存在しないデスクトップ部分のことです。デスクトップ背景は、常にほかのインタフェース項目の下にあります。
デスクトップ背景は、次の方法でカスタマイズできます。
デスクトップ背景上に表示する画像を選択する。画像は、デスクトップ背景色上に重ねられる。デスクトップ背景色は、透明な画像を選ぶか、その画像がデスクトップ背景全体を覆わなければ見ることができる
デスクトップ背景の色を選択する。塗りつぶしの色を選択することも、2 色でグラデーション効果を作成することもできる。グラデーション効果とは、ある色が別の色に徐々に調和される視覚的効果のこと
デスクトップ背景の外観は、Nautilus
ファイルマネージャ内から変更することもできます。
表 9–1 は、構成可能な背景設定を示します。
表 9–1 デスクトップ背景の設定
フォント
設定ツールを使用して、アプリケーションまたはデスクトップ背景で使用するフォントを選択できます。
表 9–2 に、構成可能なフォント設定を示します。
表 9–2 フォントの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「アプリケーション用フォント」 |
フォント選択ボタンをクリックして、アプリケーションで使用するフォントを選択する |
「デスクトップ用フォント」 |
フォント選択ボタンをクリックして、デスクトップ背景のみで使用するフォントを選択する |
キーボード
設定ツールを使用して、キーボードの自動繰り返し設定を選択したり、キーボードと関連するサウンドイベントを構成することができます。
次の機能領域内では、キーボード
設定ツールの設定をカスタマイズできます。
「キーボード」
「サウンド」
「キーボード」タブセクションを使用して、一般的なキーボードの環境を設定します。キーボード
のアクセシビリティ設定ツールであるAccessX
を起動するには、「アクセシビリティ」ボタンをクリックします。
表 9–3 は、構成可能なキーボード設定を示します。
表 9–3 キーボードの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「キーが押されているときのキーボードリピートを有効」 |
キーボードの繰り返しを有効にする。キーボードの繰り返しが有効な場合、キーを押したままにすると、そのキーと関連付けられる操作が繰り返し実行される。たとえば、文字キーを押したままにすると、その文字が繰り返し入力される |
「遅延」 |
キーを押したときから、操作が繰り返されるまでの遅延を指定する |
「速度」 |
操作が繰り返される速度を指定する |
「テキストボックスやフィールド内で点滅」 |
フィールドおよびテキストボックスでカーソルを点滅させる |
「速度」 |
スライダを使用して、フィールドおよびテキストボックスでのカーソルの点滅速度を指定する |
「サウンド」タブセクションを使用して、キーボードサウンドの環境を設定します。
一部のアプリケーションは、キーボードの入力エラーを知らせるベルの音を鳴らします。「サウンド」タブセクションのオプションを使用して、ベル音を構成できます。表 9–4 は、構成可能なキーボードサウンド設定を示します。
表 9–4 キーボードサウンドの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「オフ」 |
キーボードのベル音を無効にする。 |
「ビープ音」 |
キーボードのベル音を有効にする。 |
キーボードショートカットは、単独のキーまたは複数のキーの組み合わせで、通常の操作の代替方法を提供します。
キーボードショートカット
設定ツールを使用して、デフォルトのキーボードショートカットを表示できます。 必要に応じて、デフォルトのキーボードショートカットをカスタマイズできます。
また、ホットキーを作成することもできます。 ホットキーとは、アプリケーションを起動するキーボードショートカットです。
表 9–5 に、カスタマイズ可能なキーボードショートカットを示します。
表 9–5 キーボードショートカットのデフォルトの設定
メニューおよびツールバー
設定ツールを使用して、GNOME 対応アプリケーションのメニュー、メニューバー、およびツールバーをカスタマイズできます。
表 9–6 は、GNOME 対応アプリケーション用にカスタマイズできるメニューおよびツールバー設定を示しています。
表 9–6 アプリケーションのカスタマイズの設定
マウス
設定ツールを使用して、マウスを右利き用または左利き用に構成できます。また、マウス動作の速度および感度を指定することもできます。
次の機能領域内では、マウス
設定ツールの設定をカスタマイズできます。
「ボタン」
「カーソル」
「動作」
マウスボタンを左利き用に構成するかどうかを指定するには、「ボタン」タブセクションを使用します。また、ダブルクリック時のクリックの間隔を指定することもできます。
表 9–7 は、構成可能なマウスボタン設定を示します。
表 9–7 マウスボタンの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「左利き用マウス」 |
マウスを左利き用に構成する。マウスを左利き用に構成した場合、左マウスボタンの機能と右マウスボタンの機能が入れ替わる |
「遅延」 |
ダブルクリック時のクリックの間隔をスライダを使用して指定する。最初のクリックと 2 回目のクリックの間隔がここで指定した時間を越える場合、その操作はダブルクリックとして解釈されない |
「カーソル」タブセクションを使用して、マウスポインタの環境を設定できます。
表 9–8 に、構成可能なマウスポインタの設定を示します。
表 9–8 マウスポインタの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「カーソルテーマ」 |
リストボックスから希望するマウスポインタのテーマを選択する |
「Control キーを押したときに、カーソルの位置を表示」 |
Ctrl キーを押して放したときのマウスポインタのアニメーションを有効にする。この機能は、マウスポインタの検出を補助する |
「動作」タブセクションを使用して、マウス動作の環境を設定します。
表 9–9 に、構成可能なマウス動作の設定を示します。
表 9–9 マウス動作の設定
設定 |
機能 |
---|---|
「加速」 |
マウス移動時の、画面上でのマウスポインタの移動速度を指定する |
「感度」 |
マウスの動きに対する、マウスポインタの感度を指定する |
「しきい値」 |
移動操作がドラッグ & ドロップ操作として解釈されるまでの、項目の移動距離を指定する |
ネットワークプロキシ
設定ツールでは、システムのネットワークへの接続方法を構成できます。デスクトップをプロキシサーバーに接続するように構成して、プロキシサーバーの詳細を指定することができます。プロキシサーバーとは、別のサーバーへの要求を傍受して、可能な場合に、その要求をこのプロキシサーバー自体が実行するサーバーのことです。プロキシサーバーのドメインネームサービス (DNS) の名前か、インターネットプロトコル (IP) アドレスを入力できます。DNS 名は、ネットワーク上のコンピュータに固有のアルファベットで表される識別子です。IP アドレスは、ネットワーク上のコンピュータに固有の数字で表される識別子です。
表 9–10 に、構成可能なネットワークプロキシの設定を示します。
表 9–10 ネットワークプロキシの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「HTTP プロキシを使用」 |
HTTP サービス用にプロキシサーバーを使用する |
「場所」 |
HTTP サービスを要求するときに使用するプロキシサーバーの DNS 名または IP アドレスを入力する |
「ポート」 |
プロキシサーバー上の HTTP サービスのポート番号を入力する |
「プロキシを使用するにはユーザー名とパスワードが必要」 |
プロキシサーバーーがユーザー名とパスワードを要求する |
「ユーザー名とパスワードをディスクに保存」 |
ユーザー名とパスワードを保存する |
「ユーザー名」 |
プロキシサーバー用のユーザー名を入力する |
「パスワード」 |
プロキシサーバー用のパスワードを入力する |
サウンド
設定ツールを使用することによって、GNOME サウンドサーバーをいつ起動するかを制御できます。また、特定のイベントが発生したときに再生されるサウンドも指定できます。
次の機能領域内では、サウンド
設定ツールの設定をカスタマイズできます。
「一般」
「サウンドイベント」
GNOME サウンドサーバーをいつ起動するかを指定するには、サウンド
設定ツールの「一般」タブセクションを使用します。このタブセクションでは、サウンドイベント機能も有効に設定できます。
表 9–11 に、構成可能な一般的なサウンド設定を示します。
表 9–11 サウンドの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「起動時にサウンドサーバーを使う」 |
GNOME セッションを開始したときに、GNOME サウンドサーバーを起動する。サウンドサーバーがアクティブな場合、デスクトップはサウンドを再生できる |
「イベントの効果音を鳴らす」 |
デスクトップ上で特定のイベントが発生したときにサウンドを再生する。このオプションは、「起動時にサウンドサーバーを使う」オプションが選択されている場合にのみ指定できる |
サウンド
設定ツールの「サウンドイベント」タブセクションを使用して、特定のサウンドを特定のイベントに関連付けることができます。
「サウンドイベント」タブセクションにアクセスするには、先に「起動時にサウンドサーバーを使う」オプションと、「イベントの効果音を鳴らす」オプションを選択する必要があります。
表 9–12 に、構成可能なサウンドイベントの設定を示します。
表 9–12 サウンドイベントの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「サウンド」表 |
「サウンド」表を使用して、特定のサウンドを特定のイベントに関連付ける。 「イベント」列は、発生するイベントの階層リストを表示する。イベントのカテゴリを開くには、イベントのカテゴリの横にある右矢印をクリックする 「再生ファイル」列は、イベントが発生したときに再生するサウンドファイルをリストする |
「再生」 |
このボタンをクリックすると、選択したイベントに関連付けられるサウンドファイルを再生する |
サウンドファイルのドロップダウンコンビネーションボックスの「参照」 |
サウンドをイベントに関連付けるには、「サウンド」表内のイベントを選択する。ドロップダウンコンビネーションボックスから選択したイベントに関連付けるサウンドファイルの名前を入力する。または、「参照」をクリックして、「ファイルの選択」ダイアログを表示する。ダイアログを使用して、選択したイベントに関連付けるサウンドファイルを指定する 注 – イベントに関連付けることができるサウンドファイルの形式は、.wav 形式のみ |
テーマ
設定ツールを使用して、デスクトップまたはウィンドウフレームのテーマを選択できます。次の機能領域内では、テーマ
設定ツールの設定をカスタマイズできます。
「ウィジェットテーマ」
「ウィンドウフレーム」
デスクトップの外観を決定するテーマは、デスクトップテーマとウィンドウフレームテーマだけではありません。たとえば、Nautilus
には、Nautilus
ウィンドウやデスクトップ背景のルック & フィールの変更に使用できるテーマがあります。
テーマ
設定ツールの「ウィジェットテーマ」タブセクションを使用して、デスクトップのテーマを選択します。 デスクトップテーマは、パネル、メニュー、およびアプレットの視覚的外観を指定します。また、GNOME 対応アプリケーションのインタフェース項目の外観も指定します。たとえば、テーマは、ボタン、スクロールバー、チェックボックスなどの外観に影響します。
テーマは、利用可能なテーマのリストから選ぶか、新しいテーマをインストールします。利用可能なデスクトップテーマのリストには、ユーザーがアクセス可能な要件を満たすいくつかのテーマが含まれています。
表 9–13 に、構成可能なデスクトップテーマの設定を示します。
表 9–13 デスクトップテーマの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「利用可能なテーマ」 |
リストボックスから希望のテーマを選択する |
「新規テーマのインストール」 |
利用可能なテーマのリストにテーマを追加できる。新規テーマは、圧縮されていない状態のフォルダでなければならない テーマを利用可能なテーマのリストに追加するには、「新規テーマのインストール」ボタンをクリックする。ダイアログが表示される。テーマのアーカイブファイルの位置をドロップダウンコンビネーションボックスに入力する。または、「参照」ボタンをクリックしてファイルをブラウズする。フォルダを選択したら、「了解」をクリックする インターネット上に多数の GTK テーマがある |
「テーマフォルダへ移動」 |
このボタンを押すと、デフォルトのテーマフォルダでファイルマネージャウィンドウが開く。テーマは、ファイルマネージャウィンドウから削除できる |
テーマ
設定ツールの「ウィンドウフレーム」タブセクションを使用して、ウィンドウフレームのテーマを選択できます。テーマは、利用可能なテーマのリストから選ぶか、新しいテーマをインストールします。利用可能なウィンドウフレームテーマのリストには、ユーザーがアクセシビリティ要件を満たすいくつかのテーマが含まれています。
表 9–14 に、構成可能なウィンドウフレームテーマの設定を示します。
表 9–14 ウィンドウフレームテーマの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「利用可能なテーマ」 |
リストボックスから希望のテーマを選択する |
「新規テーマのインストール」 |
利用可能なテーマのリストにテーマを追加できる。新規テーマは、圧縮されていない状態のフォルダでなければならない テーマを利用可能なテーマのリストに追加するには、「新規テーマのインストール」ボタンをクリックする。ダイアログが表示される。テーマのアーカイブファイルの位置をドロップダウンコンビネーションボックスに入力する。または、「参照」ボタンをクリックしてファイルをブラウズする。フォルダを選択したら、「了解」をクリックする |
「テーマフォルダへ移動」 |
このボタンを押すと、デフォルトのテーマフォルダでファイルマネージャウィンドウが開く。テーマは、ファイルマネージャウィンドウから削除できる |
デスクトップのウィンドウフォーカスの動作をカスタマイズするには、ウィンドウフォーカス
設定ツールを使用します。
表 9–15 に、カスタマイズ可能なウィンドウフォーカスの設定を示します。
表 9–15 ウィンドウフォーカスの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「フォーカスを当てるためにクリックする」 |
ウィンドウをクリックすると、そのウィンドウがフォーカスされる。別のウィンドウをクリックするまで、そのウィンドウはフォーカスされている |
「フォーカスを当てるためにポイントする」 |
ウィンドウをポイントすると、そのウィンドウがフォーカスされる。別のウィンドウをポイントするまで、そのウィンドウはフォーカスされている |
「フォーカスされたウィンドウを手前に表示する」 |
フォーカスしたウィンドウを前面のウィンドウにする |
拡張設定ツールでは、アプリケーション、パネル、およびほかのユーザーインタフェース項目の動作や外観をカスタマイズすることができます。拡張設定ツールを使用して、ファイルの型、デフォルトのアプリケーション、およびパネルを構成できます。また、拡張設定ツールで、セッションおよび起動プログラムもカスタマイズできます。この章では、拡張設定ツールを使用した、デスクトップのカスタマイズ方法について説明します。
拡張設定ツールは、次のいずれかの方法で開くことができます。
「デスクトップ設定」メニュー
「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」-> 「拡張設定」を選択します。サブメニューから必要なツールを選びます。そのツールのダイアログが表示されます。
「ここからスタート」
Nautilus
ウィンドウを開いて、「移動」-> 「ここからスタート」を選択します。または、デスクトップの背景上の「ここからスタート」オブジェクトをダブルクリックします。「ここからスタート」の位置が表示されます。Nautilus
ウィンドウの「デスクトップ設定」オブジェクトをダブルクリックして、拡張 フォルダをダブルクリックします。拡張設定ツールが表示されます。
必要なツールをダブルクリックします。そのツールのダイアログが表示されます。
CD データベース
設定ツールでは、システムが照会可能な CD データベースを構成できます。CD データベースには、アーティスト名、曲名、および収録曲など、CD に関する情報が含まれています。アプリケーションが CD を再生すると、アプリケーションは CD データベースを照会して、情報を表示します。
表 10–1 に、CD データベース
設定ツールの要素を示します。
要素 |
説明 |
---|---|
「何も情報を送信しない」 |
CD データベースサーバーに情報を送信しない |
「実際の情報を送信」 |
ユーザー名とホスト名の情報を CD データベースサーバーに送信する |
「他の情報を送信」 |
ほかの名前およびホスト名の情報を CD データベースサーバーに送信する。「名前」フィールドに名前を入力し、「ホスト名」フィールドにホスト名を入力する |
「FreeDB ラウンド・ロビン・サーバ ー」 |
FreeDB は CD データベース。 FreeDB ラウンドロビンサーバーは、FreeDB サーバーの負荷分散構成になる。このサーバーから FreeDB CD データベースにアクセスする |
「他の FreeDB サーバー」 |
別のサーバーから FreeDB CD データベースにアクセスする場合はこのオプションを選択する。必要なサーバーをサーバー表から選択する |
「サーバー・リストを更新」 |
サーバー表内の利用可能な FreeDB サーバーのリストを更新する |
「他のサーバー」 |
ほかの CD データベースを使用する。データベースが存在するサーバの名前を「ホスト名」フィールドに入力する。データベースにアクセスできるポート番号を「ポート」フィールドに入力する |
さまざまなタイプのファイルを作成、表示、および編集する方法を指定するには、ファイルタイプとプログラム
設定ツールを使用します。たとえば、ファイルがプレーンテキストファイルの場合、そのファイルをテキストエディタで起動するように指定できます。
Nautilus
およびほかの GNOME アプリケーションは、ファイルの内容を確認して、ファイルタイプを判断します。最初の行でファイルタイプを判別できない場合、アプリケーションはファイル拡張子を確認します。
表 10–2 に、「ファイルタイプとプログラム」
設定ツールの要素を説明します。
要素 |
説明 |
---|---|
表 |
ファイルタイプのカテゴリの内容を表示するには、カテゴリ名の横にある右矢印をクリックする。カテゴリが開き、各ファイルタイプの説明と、そのファイルタイプに関連付けられるファイル拡張子が表示される 操作するファイルタイプを選択するには、そのファイルをクリックする |
「ファイルタイプの追加」 |
ファイルタイプを追加する。詳細については、ファイルタイプを追加する を参照 |
「サービスの追加」 |
サービスを追加する。詳細については、サービスを追加する を参照 |
「編集」 |
ファイルタイプ、サービス、またはファイルタイプのカテゴリを編集するには、編集対象の項目を選択して、「編集」をクリックする |
「削除」 |
ファイルタイプまたはサービスを削除するには、削除対象の項目を選択して、「削除」をクリックする |
ファイルタイプを追加するには、次の手順を実行します。
「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」-> 「拡張設定」-> 「ファイルタイプとプログラム」を選択して、「ファイルタイプとプログラム」
設定ツールを起動します。
「ファイルタイプの追加」ボタンをクリックします。「ファイルタイプの追加」ダイアログが表示されます。
ダイアログにファイルタイプのプロパティを入力します。以下の表に、「ファイルタイプの追加」ダイアログのダイアログ要素を示します。
オプション |
機能 |
---|---|
「アイコンなし」 |
ファイルタイプを表すアイコンを選択する。アイコンを選択するには、「アイコンなし」ボタンをクリックする。「アイコンを選択」 ダイアログが表示される。 ダイアログからアイコンを選択する。別のディレクトリにあるアイコンを選択するには、「参照」をクリックする。 アイコンを選択したら「了解」をクリックする |
「説明」 |
ファイルタイプの説明を入力する |
「MIME タイプ」 |
このタイプのファイルの MIME タイプを入力する |
「カテゴリ」 |
|
「ファイル名の拡張子」 |
ファイルタイプに関連付けるファイル名の拡張子を入力する。左側のフィールドにファイル拡張子を入力し、 Return キーを押す。ファイル名の拡張子を削除するには、右側のフィールドからファイル名の拡張子を選択して、「削除」ボタンをクリックする |
「ビューアコンポーネント」 |
将来のリリースで情報が追加 |
「デフォルトのアクション」 |
将来のリリースで情報が追加 |
「実行するプログラム」 |
ファイルタイプに関連付けるプログラムを指定する。このフィールドに、プログラムを起動するコマンドを入力する。あるいは、以前に入力したコマンドを選ぶには、下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選ぶ 「参照」ボタンを使用して、実行するコマンドを選択することもできる |
「端末内で実行」 |
プログラムを端末で実行する。実行するウィンドウを作成しないプログラムには、このオプションを選択する |
「了解」をクリックします。
サービスを追加するには、次の手順を実行します。
「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」-> 「拡張設定」-> 「ファイルタイプとプログラム」を選択して、「ファイルタイプとプログラム」
設定ツールを起動します。
「サービスの追加」ボタンをクリックします。「サービスの追加」ダイアログが表示されます。
ダイアログにサービスのプロパティを入力します。以下の表に、「サービスの追加」ダイアログのダイアログ要素を示します。
オプション |
機能 |
---|---|
「説明」 |
サービスの説明を入力する |
「プロトコル」 |
サービスのプロトコルを入力する |
「プログラム」 |
サービスに関連付けるプログラムを指定する。このフィールドに、プログラムを起動するコマンドを入力する。あるいは、以前に入力したコマンドを選ぶには、下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選ぶ。 「参照」ボタンを使用して、実行するコマンドを選択することもできる |
「端末内で実行」 |
プログラムを端末で実行する。実行するウィンドウを作成しないプログラムには、このオプションを選択する |
「了解」をクリックします。
パネル
設定ツールでは、パネルの動作を構成できます。パネル
設定ツールで行った変更は、すべてのパネルに影響します。
設定 |
機能 |
---|---|
「ランチャーをクリックし引き出しを閉じる」 |
引き出し内のランチャーを選択したときに、パネル上のその引き出しを閉じる |
「アニメーション」 |
アニメーションスタイルでパネルを表示し、隠す |
「アニメーションの速度」 |
ドロップダウンリストから、パネルのアニメーション速度を選択する |
優先するアプリケーション
設定ツールでは、デスクトップがアプリケーションを起動するときに、デスクトップが使用するアプリケーションを指定します。たとえば、優先端末アプリケーションとして、Xterm
を指定できます。「デスクトップの背景」メニューを開いて、「新規端末」を選択すると、Xterm
が起動します。
次の領域内では、優先するアプリケーション
設定ツールの設定をカスタマイズできます。
「Web ブラウザ」
「テキストエディタ」
「端末」
優先 Web ブラウザを構成するには、Web ブラウザ
タブセクションを使用します。優先 Web ブラウザは、URL をクリックしたときに開きます。たとえば、アプリケーションで URL を選択するか、デスクトップ背景で URL ランチャーを選択したときに、優先 Web ブラウザが開きます。
表 10–4 に、構成可能な優先 Web ブラウザの設定を示します。
表 10–4 優先 Web ブラウザの設定
オプション |
機能 |
---|---|
「Web ブラウザを選択」 |
標準の Web ブラウザを使用する。ドロップダウンコンビネーションボックスを使用して、優先 Web ブラウザを選択する |
「カスタム Web ブラウザ」 |
カスタムの Web ブラウザを使用する |
「コマンド」 |
カスタム Web ブラウザを起動するコマンドを入力する。クリックした URL をブラウザが表示できるようにするには、コマンドのあとに、“%s” を指定する |
「端末内で実行」 |
端末でコマンドを実行する。実行するウィンドウを作成しないブラウザには、このオプションを選択する |
「テキストエディタ」
タブセクションを使用して、優先テキストエディタを構成します。
表 10–5 に、構成可能な優先テキストエディタの設定を示します。
表 10–5 優先テキストエディタの設定
「端末」
タブセクションを使用して、優先端末を構成します。
表 10–6 に、構成可能な優先端末の設定を示します。
表 10–6 優先端末の設定
オプション |
機能 |
---|---|
「端末を選択」 |
標準の端末を使用する。ドロップダウンコンビネーションボックスを使用して、優先端末を指定する |
「カスタム端末」 |
カスタムの端末を使用する |
「コマンド」 |
カスタム端末を起動するコマンドを入力する |
「実行フラグ」 |
コマンドに指定する実行オプションを入力する |
セッション
設定ツールでは、セッションを管理することができます。セッションの環境を設定して、セッションの開始時に起動するアプリケーションを指定できます。また、デスクトップ上のアプリケーションの状態を保存したり、別のセッションの開始時にその状態を復元したりするように、セッションを構成することができます。この設定ツールを使用して、複数の GNOME セッションを管理することもできます。
次の機能領域内では、セッションおよび起動アプリケーションの設定をカスタマイズできます。
「セッションのオプション」
「現在のセッション」
「自動起動プログラム」
「セッションのオプション」タブセクションを使用して、複数のセッションを管理したり、現在のセッションの環境を設定することができます。
表 10–7 に、構成可能なセッションのオプション設定を示します。
表 10–7 「セッションのオプション」の設定
「現在のセッション」タブセクションを使用して、起動順序の値の指定や、現在のセッションでのセッション管理下のアプリケーションの再起動方式を選択できます。
表 10–8 に、構成可能な現在のセッションの設定を示します。
表 10–8 現在のセッションの設定
セッション
設定ツールの「自動起動プログラム」タブセクションを使用して、非セッション管理下の起動アプリケーションを指定できます。自動起動アプリケーションとは、セッションを開始したときに自動的に起動するアプリケーションのことです。非セッション管理下のアプリケーションを実行するコマンドは、 「自動起動プログラム」タブセクションで指定します。コマンドは、ログイン時に自動的に実行されます。
セッション管理下のアプリケーションを自動的に起動することもできます。詳細については、セッションのオプションの設定を参照してください。
表 10–9 に、構成可能な自動起動アプリケーションの設定を示します。
表 10–9 自動起動プログラムの設定
この章では、アクセシビリティ設定ツールを使用した、デスクトップのカスタマイズ方法について説明します。
アクセシビリティ設定ツールは、次の方法で開くことができます。
「デスクトップ設定」メニュー
「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」-> 「アクセシビリティ」を選択します。サブメニューから必要な設定ツールを選びます。そのツールのダイアログが表示されます。
「ここからスタート」
Nautilus
ウィンドウを開いて、「移動」-> 「ここからスタート」を選択します。または、デスクトップの背景上の「ここからスタート」オブジェクトをダブルクリックします。「ここからスタート」の位置が表示されます。Nautilus
ウィンドウの「デスクトップ設定」オブジェクトをダブルクリックして、「アクセシビリティ」フォルダをダブルクリックします。
キーボード
アクセシビリティ設定ツールを使用して、キーボードのアクセシビリティ設定を設定します。キーボード
アクセシビリティ設定ツールは、AccessX
として知られています。
表 11–1 に、変更可能なキーボードのアクセシビリティ設定を示します。
表 11–1 キーボードのアクセシビリティ設定
キーボードアクセシビリティ設定の詳細については、『 GNOME 2.0 Desktop for the Solaris Operating Environment Accessibility Guide』を参照してください。