GNOME 2.0 ユーザーズガイド (Solaris 版)

ビューを使用したファイルとフォルダの表示

Nautilus には、ファイルの内容を表示するためのいくつかの方法があります。Nautilus には、ビューアコンポーネントがあり、特定の種類のファイルを表示区画に表示できます。たとえば、Web ページビューアを使用して、表示区画に HTML ファイルを表示できます。また、テキストビューアを使用して、表示区画にプレーンテキストファイルを表示できます。

Nautilus を使用して、適切なアプリケーションでファイルを開くこともできます。詳細については、ファイルを開くを参照してください。

Nautilus には、フォルダ内の内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。

「表示」メニューを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選択できます。また、「表示方法」ドロップダウンリストを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選ぶこともできます。フォルダを表示するときに、フォルダ内で項目をどのように整理または並べ替えるかを指定できます。表示区画内の項目のサイズは変更できます。以降の節では、アイコン表示、リスト表示、およびファイルの表示の操作方法について説明します。

ファイルまたはフォルダを表示するビューを選ぶ

ファイルまたはフォルダの内容を表示するビューのタイプは、「表示」メニューから選択します。

または、「表示」-> 「表示方法」からビューを選択することもできます。使用するビューを「他の表示方法で開く」ダイアログから選択して、「選択」ボタンをクリックします。

ビューのタイプは、「表示方法」ドロップダウンリストから選ぶこともできます。「表示方法」ドロップダウンリストは、ロケーションバーの右側にあります。

異なるフォルダは、異なるビューに表示できます。Nautilus は、特定のフォルダ用に選択したビューを記憶します。次回そのフォルダを表示したときに、Nautilus はそのビューでフォルダを表示します。フォルダのビューを、設定で指定したデフォルトのビューに戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。

アイコン表示でファイルを整理する

フォルダの内容をアイコン表示で表示する場合、フォルダ内の項目をどのように整理するかを指定できます。アイコン表示で項目をどのように整理するかは、「表示」-> 「項目の位置を設定」を選択して指定できます。「項目の位置を設定」サブメニューには次のセクションがあります。

適切なオプションをサブメニューから選んでください。次の表に、オプションを説明します。

オプション 

説明 

「手動」

項目を手動で整理する。項目を手動で整理するには、表示区画内で項目を希望する場所までドラッグする 

「名前」

名前のアルファベット順に項目を並べ替える。項目の順序に、大文字と小文字の区別はない。Nautilus が隠しファイルを表示するように設定されている場合、隠しファイルはリストの最後に表示される

「サイズ」

サイズの大きな順に項目を並べ替える。項目をサイズで並べ替える場合、フォルダはフォルダ内の項目の数によって並べ替えられる。フォルダの並べ替えは、フォルダ内の項目の合計サイズではない 

「種類別」

オブジェクトの種類によって、アルファベット順に項目を並べ替える。項目は、ファイルタイプとプログラム設定ツールの MIME タイプの記述をもとに、アルファベット順に並べ替えられる。 MIME タイプにはファイルの書式が指定されており、この情報によってアプリケーションがファイルを読み取ることが可能になる。たとえば、電子メールアプリケーションは、image/png MIME タイプから、電子メールに PNG (Portable Networks Graphic) ファイルが添付されていることを認識する

「更新日時」

項目を最後に更新した日付によって並べ替える。最も日付の新しい項目が先頭になる 

「エンブレム」

項目に追加されているエンブレムによって並べ替える。エンブレムの名前のアルファベット順に項目が並べ替えられる。エンブレムが追加されていない項目は最後に表示される 

「コンパクトなレイアウト」

項目が互いに接近するように整理する 

「逆順」

項目を並べ替えるオプションの、並べ替えの順序を逆にする。たとえば、項目を名前で並べ替える場合、「逆順」オプションを選択すると、逆のアルファベット順に項目を並べ替える

Nautilus は、特定のフォルダで整理した方法を記憶します。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は指定した方法で整理されます。つまり、フォルダ内の項目の整理方法を指定した場合、そのフォルダは、指定した方法で項目を表示するようにカスタマイズされます。フォルダの整理方法を、設定で指定されているデフォルトの整理方法に戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。

アイコン表示でアイコンを伸縮する

アイコン表示では、表示されている項目を表すアイコンのサイズを変更できます。アイコン表示で項目のサイズを変更するには、次の手順を実行します。

  1. サイズ変更する項目を右クリックして、「アイコンを伸縮」を選択します。項目のまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。

  2. ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。

    アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。

デスクトップの背景のアイコンを伸縮することもできます。

ビューの動作を変更する

ビューの動作は、次の方法で変更できます。

ビューの動作を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「表示」-> 「表示方法」を選択します。 「他の表示方法で開く」ダイアログが表示されます。

    「他の表示方法を使用して開く」ダイアログを示しています。このダイアログには、利用可能なビューの一覧が含まれています。
  2. 変更するビューをダイアログ内の表から選択します。

  3. 「修正」ボタンをクリックします。「修正」ダイアログが表示されます。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。

    オプション 

    説明 

    item_name アイテムのメニューに含まれます」

    ビューをこの種の項目の「表示方法」サブメニューに含める

    item_name アイテムのデフォルトとして使用します」

    ビューをこの種の項目のデフォルトとして使用する 

    item_name のメニューにのみ含まれます」

    ビューをこの項目のみの「表示方法」サブメニューに含める

    item_name のデフォルトとしてのみ使用します」

    ビューをこの項目のみのデフォルトとして使用する 

    item_name アイテムのメニューに含まれません」

    ビューをこの種の項目の「表示方法」サブメニューから除外する

  4. 「了解」をクリックし、「取消し」をクリックして「他の表示方法で開く」ダイアログを閉じます。


注 –

「ファイルタイプとプログラム」設定ツールのファイルの型と関連付けられているアクションを変更することもできます。ファイルタイプとプログラム設定ツールを開くには、「起動」ボタンをクリックします。