IPv6 移行機能では、ホストとルーターが IPv4 ルーティングインフラストラクチャのもとで IPv6 パケットを動的にトンネル処理できる方式を採用しています。この方式を利用した IPv6 ノードには、下位 32 ビットに IPv4 アドレスを保存した特別な IPv6 ユニキャストアドレスが割り当てられます。このタイプのアドレスを IPv4 互換 IPv6 アドレスといいます。 次の表にそのフォーマットを示します。
表 1–5 IPv4 互換 IPv6 アドレスフォーマット
80 ビット |
16 ビット |
32 ビット |
0000.......................................0000 |
0000 |
IPv4 アドレス |
組み込み IPv4 アドレスを保存する第 2 のタイプの IPv6 アドレスも定義されています。このアドレスは IPv6 アドレス領域内の IPv4 アドレスを表すときに使用します。このアドレスは主に、アプリケーション、API、オペレーティングシステムの実装内で使用します。このタイプのアドレスを IPv4 マップ IPv6 アドレスといいます。 次の表にそのフォーマットを示します。
表 1–6 IPv4 マップ IPv6 アドレスフォーマット
80 ビット |
16 ビット |
32 ビット |
0000..............................0000 |
FFFF |
IPv4 アドレス |