IPv6 の管理

nsswitch.conf ファイルへの変更

/etc/inet/ipnodes で IPv6 アドレスを調べる機能に加え、IPv6 サポートは、NIS ネームサービス、NIS+ ネームサービス、DNS ネームサービスに追加されています。その結果、nssiwtch.conf(4) ファイルは IPv6 検索をサポートするように変更されました。ipnodes 行が /etc/nsswitch.conf ファイルに追加されました。この追加により、Solaris ネームサービス (NIS、NIS+、DNS、ファイル) の新しいデータベースで検索が可能になりました。次の太字で示された行は、ipnodes エントリの例です。


hosts:  files dns nisplus [NOTFOUND=return]
ipnodes: files dns nisplus [NOTFOUND=return]

注 –

IPv4 アドレスと IPv6 アドレスでこれらの ipnodes データベースを生成してから、複数のネームサービスで ipnodes を探すように /etc/nsswitch.conf ファイルを変更してください。ホストアドレスの解決時に不要な遅延が発生してしまうからです (起動タイミングの遅れが発生することもあります)。


図 3–1 は、gethostbyname() コマンドと getipnodebyname() コマンドを使用するアプリケーションにおける、nsswitch.conf ファイルと新しいネームサービスデータベースの新しい関係を示します。斜体の項目は新規です。gethostbyname() コマンドは、/etc/inet/hosts に保存されている IPv4 アドレスだけを調べます。getipnodebyname() コマンドは、nsswitch.conf ファイルの ipnodes エントリで指定したデータベースを調べます。検索に失敗すると、nsswitch.conf ファイルの hosts エントリで指定したデータベースを調べます。

図 3–1 nsswitch.conf とネームサービスの関係

ダイアグラムは、NIS、NIS+、ファイル、データベースおよび nsswitch.conf ファイル間の関係を示しています。

ネームサービスの詳細については、Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)を参照してください。