Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

プールへの結合

実行中のプロセスをプールに結合するには、次の 2 つの方法を使用できます。

プロセスをプールに結合する方法

次の手順では、プロセス (現在のシェルなど) を手動で ohare というプールに結合します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # poolbind -p ohare $$
    

タスクまたはプロジェクトをプールに結合する方法

タスクまたはプロジェクトをプールに結合するには、poolbind コマンドに -i オプションを指定します。次の例では、airmiles プロジェクト内のすべてのプロセスを laguardia プールに結合します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # poolbind -i project -p laguardia airmiles
    

project 属性を使って新しいプロセスをプールに結合する方法

プロジェクト内の新しいプロセスを自動的にプールに結合するには、project.pool 属性を project データベース内の各エントリに追加します。

たとえば、studiobackstage という 2 つのプールを持つ構成が存在するものとします。/etc/project ファイルの内容は、次のとおりです。


user.paul:1024::::project.pool=studio
user.george:1024::::project.pool=studio
user.ringo:1024::::project.pool=backstage
passes:1027::paul::project.pool=backstage

この構成の場合、ユーザー paul によって起動されるプロセスは、デフォルトで studio プールに結合されます。

project 属性を使ってプロセスを別のプールに結合する方法

上記の構成を使用することにより、ユーザー paul は自分が起動したプロセスに結合されているプールを変更できます。newtask を使用して、passes プロジェクトで起動されるプロセスを backstage プールにも結合できます。

  1. passes プロジェクトでプロジェクトを起動します。


    $ newtask -l -p passes
    
  2. プロジェクトに結合されているプールを検証します。


    $ poolbind -q $$
    process id 6384 : pool 'backstage'